1:名無しNIPPER[saga]
2019/10/13(日) 02:21:50.40 ID:ljhJ1EQK0
リハビリがてら、自由にのびのび書いてみる。
気まぐれに安価とかコンマとかぶっこんだりはする。
設定は何にも考えてないので、後付けいっぱいありの異世界転生っぽい何か。
SSWiki : ss.vip2ch.com
2:名無しNIPPER[saga]
2019/10/13(日) 02:22:45.61 ID:ljhJ1EQK0
――幸いにも口を糊する状態にはなった。訳もわからず、野垂れ死にはごめんこうむりたい。前世(まえ)がどう死んだかは知らないとしても。
「ではギルドメンバーに無事加入できました。この斡旋所にて、依頼(クエスト)を受領いただくことで、報酬をお支払いいたします」
どこかで聞いたような、読んだような言葉のせいで、既視感がある。前からこの場所にいたような気がするけれど、間違いなくこんな場所も周囲の服装も見覚えがない。
3:名無しNIPPER[saga]
2019/10/13(日) 02:58:38.23 ID:ljhJ1EQK0
職業訓練のようなものを受けさせられた結果、自分の能力は全て平均値だった。つまり、特出した部分がなければ、弱点となる部分もない。前世(まえ)の自分は余程、特徴がなかったのか。前世(まえ)の記憶が曖昧すぎて思い出せないのが辛いところだ。
依頼(クエスト)をあらためて目を通す。得手不得手がないなら、それはある意味なんでもできる。と考えていいはず。難易度が簡単なものなら、無理をしなければこなせるだろう。
出来そうなものとして目に付いたのは、近くの森で暴れるモンスターの討伐、近くの平地にある薬草の採取、指定荷物の運搬、要人の護衛。出来そうなものはこれぐらい。
4:名無しNIPPER[saga]
2019/10/13(日) 03:31:47.76 ID:ljhJ1EQK0
「もし」
その声が真後ろから聞こえて、掴んでいた薬草の採取の任務(クエスト)の紙を落としてしまう。後ろを振り向くと、見たことがないのに見たような気がする、皮鎧と剣を持った少女がいる。身体的に特徴的な部分がないので、普通の人間に見える。
どうしたのかと聞いてから、落とした紙を拾う。少女はそれに指差した。
5:名無しNIPPER[saga]
2019/10/13(日) 04:32:15.77 ID:ljhJ1EQK0
火の属性を使えると答えた。リーテはそれを聞いて、更に安心したような表情を見せる。
「よかった。私はそちらの方は、全く才能がなかったものですから」
いつの間にか、自分と一緒に任務(クエスト)を受けることで話が進んでいる。その事を突っ込もうとも思ったが、自分にとって渡りの綱。知り合いを作っておくことは悪い事ではないし、もしそのままパーティーが組めるのも悪くない。
6:名無しNIPPER[saga sage]
2019/10/13(日) 04:35:48.53 ID:ljhJ1EQK0
ここまで。
やっぱり書いてないとだめだね
7:名無しNIPPER[sage]
2019/10/13(日) 11:16:02.37 ID:06zmvfXm0
渡りに船では
8:名無しNIPPER[sage]
2019/10/13(日) 16:25:47.91 ID:2idMNpYoO
頼みの綱なのか渡りに船なのかはっきりして、どうぞ
9:名無しNIPPER[saga sage]
2019/10/14(月) 04:29:25.14 ID:onIj7ScI0
>>7-8
なんだろうこの混ざり具合。間違いなので訂正と。
×その事を突っ込もうとも思ったが、自分にとって渡りの綱。
○その事を突っ込もうとも思ったが、自分にとって渡りに船。
10:名無しNIPPER[saga]
2019/10/15(火) 04:26:43.34 ID:wwRaJCMq0
町を出て、指定された薬草が自生する平地にたどり着く。土地勘、というよりこの世界を知らないことを思うと、リーテと組めたことは本当に運が良かった。
「私が薬草を探します。周囲の警戒をお願いします」
採取する薬草の大まかな情報は、任務(クエスト)を受ける時に聞いている。ただ、現物を知っているかいないかは、かなりの違いになる。間違えたものを持っていって、報酬を受け取れない方が死活問題。リーテが扱ったことがあるということで、採取は彼女がメインで行う。
11:名無しNIPPER[saga]
2019/10/15(火) 04:35:49.81 ID:wwRaJCMq0
しばらくその状態が続いて、ふうとリーテが息を吐く。幾らか取れた薬草を、腰につけた小さなポシェットのようなものにいれて立ち上がる。
「このあたりはもうないようです、他を探しましょう」
希望されている量には満たず、他を探さなければいけない。わかったといって頷き、薬草を探し始めたリーテの後ろを着いていく。
12: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2019/12/13(金) 02:14:42.22 ID:Zw5OVItT0
けれどそもそも、前世(まえ)の記憶は辿ろうにも、自分には――。
「すいません、言いづらいこともありますよね」
「……いや、大丈夫」
13: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2019/12/13(金) 02:42:38.15 ID:Zw5OVItT0
薬草の採取の依頼(クエスト)は無事終わり、報酬も受け取ることができた。採取した薬草は、ここのところ不作らしく、自生しているものを集めなければいけない状況、ということもあり、通常よりも報酬の入りがいい。と、一緒に食事をとっているリーテが教えてくれた。
「といっても、先輩にあたる冒険者の方が言ってたことなんですけどね」
「何もわからない自分からすると、そう言う話はありがたいよ」
14: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2019/12/13(金) 02:48:21.44 ID:Zw5OVItT0
それに今回はたまたまリーテと組むことが出来たが、明日は別の冒険者と約束した依頼(クエスト)をこなすそうだ。
「(…明日は1人か。誰か一緒に組めそうな人を探さないと)」
今日はたまたま戦闘はなくても、魔物が存在する世界。1人でうろつくほどの実力はないから、もしどうしても誰とも組めなければ街中でできそうな依頼を探すしかない。それがもしなければ、街中でこの世界や町の周辺の情報を得る為歩き回るか。
15: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2019/12/18(水) 02:34:48.23 ID:IMXWgdCn0
「(困ったな)」
翌日、受けられそうな依頼(クエスト)の張り出されていないか探したが、残念ながら見つからなかった。やれそうなのは、農作物を荒らす魔物の討伐。チームを組める相手がいればという前提もあり、魔物との戦闘に経験も実績もない自分には単独は無理だ。
身元もわからないような自分のような人間が、ギルド協会が審査を含め訓練を施し、結果問題ないと判断した人間を加入できる。それがギルド。ギルドメンバーは便利屋のようなもので、日々どこからかの依頼があって成り立つ職業。必ず、自分が望むような仕事がある訳でもない。あっても、それを受領できるのは早い者勝ちだ。
16: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2019/12/18(水) 03:18:18.05 ID:IMXWgdCn0
街を散策すると、それなりの賑わいを見せている。白い石が壁となっている建物を主流に、大きな広場まで道沿いに伸びている。その多くは酒場や宿屋、武器や防具を売る店といった、ギルドメンバー向けのものが立ち並んでいた。
横切る人々も、皮の鎧と剣。あるいはローブと杖といった、ギルドメンバーらしき人が多い。ここの住人、という人間は商店にいる店員ぐらいだろうか。
見慣れたとは思えないものの、どこか知っているという感覚が、どうしてもざわつく。いつか、どこかで、自分を知っている人間が、声をかけてきそうな。
17: ◆e6bTV9S.2E[sage saga]
2019/12/18(水) 03:19:14.34 ID:IMXWgdCn0
ここまで。何にも決まってないから未だにふわふわしてるねぇ。
18: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2019/12/22(日) 02:50:32.10 ID:ZitEDe6b0
声をかけてきた相手も、自分の様子に驚いていた表情をしている。
「おっと、どうしたい?」
「いえ、少し考え事を…」
19: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2020/01/02(木) 04:09:15.60 ID:FHy5Fzra0
男の名前はヴェルズというそうだ。各地を放浪しながら腕試しをし、日銭の為に依頼(クエスト)をこなすギルドメンバー。これからこなす魔物討伐の準備の為、薬屋を探していたとのことだ。
「ふーん、記憶がないねぇ」
「えぇ、まったく」
20: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2020/01/02(木) 11:06:06.11 ID:FHy5Fzra0
「ありがとよ。おっと、あんたの名前聞いてなかったな」
「ナシノ…、ナシノといいます」
「あいよ。ナシノ、またどっかであったらよろしく頼むわ」
21: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2020/01/02(木) 13:32:35.38 ID:FHy5Fzra0
「貴方、お店の前で突っ立っているのは、あまりよろしくないわね」
「あ、すいません」
お店から出てきた女性にそう声をかけられて、慌てて店から少し離れる。自分で思ってるより、長くその場にいたのかもしれない。ちゃんと女性に挨拶もできないまま、逃げるようにその場を離れようとした。
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