そのスープを飲み干して
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20: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2020/01/02(木) 11:06:06.11 ID:FHy5Fzra0
「ありがとよ。おっと、あんたの名前聞いてなかったな」

「ナシノ…、ナシノといいます」

「あいよ。ナシノ、またどっかであったらよろしく頼むわ」

会った時と同じように、豪快に笑い、手を振って店内に入っていくのを見守る。けれど、その事より自分の中で反芻していたのは、その名前。自分の名前。

「(…ナシノ)」

覚えているというには何も覚えていない。その自分にある名前。それは自分を表すものであるが、そもそも。


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