15: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2019/12/18(水) 02:34:48.23 ID:IMXWgdCn0
「(困ったな)」
翌日、受けられそうな依頼(クエスト)の張り出されていないか探したが、残念ながら見つからなかった。やれそうなのは、農作物を荒らす魔物の討伐。チームを組める相手がいればという前提もあり、魔物との戦闘に経験も実績もない自分には単独は無理だ。
身元もわからないような自分のような人間が、ギルド協会が審査を含め訓練を施し、結果問題ないと判断した人間を加入できる。それがギルド。ギルドメンバーは便利屋のようなもので、日々どこからかの依頼があって成り立つ職業。必ず、自分が望むような仕事がある訳でもない。あっても、それを受領できるのは早い者勝ちだ。
口に糊をすることができるようになったと言っても、安定している訳ではない。これからを考えれば、やれることを増やしていかなければいけない。
「(まずはこの街に何があるか、知っておかないと)」
ギルド協会を後にして、今日は街中を散策すると決めた。
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