春を売る、そして恋を知る
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12:名無しNIPPER[saga]
2019/08/19(月) 00:21:12.18 ID:wMUcUiBSO
とりあえず今日の更新はここまでです。
前作があまりに長すぎたので、今作はできるだけ中編程度に収めたいなという願望。。

>>5
>>6
以下略 AAS



13:名無しNIPPER[saga]
2019/08/19(月) 08:16:45.42 ID:NQ1K5SrnO
それに、恋ってどんな感情か分からないもん。

かっこいい、優しい、いい人。それだけでは恋になり得ないなら、何を以て恋になるのだろうか。

「恋ってよく、わかんない」
以下略 AAS



14:名無しNIPPER[saga]
2019/08/19(月) 18:31:41.94 ID:NFiIwucU0
ユズさんはそう言ったけれど、そんな人に出会える気配はどこにもない。

それからも連日連夜、見知らぬ男に抱かれる、抱かれる。お互いに恋慕や愛情なんてものはない。欲を満たすために、仕事を果たすために裸になって絡み合う。

会う度に「可愛いね」「綺麗だね」と声をかけられるのも、私からのサービス向上を期待してのものでしかない。私はどうやら綺麗らしく、他の女の子より優先して男を回される。そして、そんな男達はこぞって私の容姿を賞賛する。ハルさんの方がよっぽど美人だと思うのに。
以下略 AAS



15:名無しNIPPER
2019/08/19(月) 19:34:41.60 ID:NFiIwucU0
>>14
ハルさん→ユズさん
の間違いです。。


16:名無しNIPPER[saga]
2019/08/19(月) 20:02:25.05 ID:NFiIwucU0
彼が部屋に入ると、私はいつも通り腕を組もうと彼の横に並ぶ。そっと彼の袖に触れた。

「あ……いや、そういうのじゃなくて」

そういうのじゃない、というのがどういうのじゃないのか分からないけれど、腕を組みたくはないらしい。
以下略 AAS



17:名無しNIPPER[saga]
2019/08/19(月) 23:28:56.61 ID:NFiIwucU0
彼はそれを受け取って口に含むと、結構な量を一度に飲み干した。酔っ払ってしまうのではと私が心配してしまうくらいには、勢いよく。

ぷはぁ、とまるで演技のようにわざとらしく息を漏らして、彼は缶をテーブルの上に置いた。

そのタイミングで、私は彼の前に跪く。
以下略 AAS



18:名無しNIPPER
2019/08/19(月) 23:36:31.79 ID:NFiIwucU0
「そうだよ。アイアム、ユアゲスト。私は、あなたの、お客さんです」

わざとふざけた素振りで彼は言った。

「それじゃなんで嫌がるの?」
以下略 AAS



19:名無しNIPPER[saga]
2019/08/19(月) 23:49:10.73 ID:NFiIwucU0
「したいわけじゃ……ないけど」

「じゃ、良いじゃん」

そして彼は再びビールの缶を手に取り、ぐっと煽って飲み進めた。どこか無理をしているように見えてしまうのは気のせいだろうか。
以下略 AAS



20:名無しNIPPER[saga]
2019/08/20(火) 00:05:09.04 ID:MEC1zLhn0
「なるほどタルト……どんなのが好きとかあるの?」

奉仕をしようとした時よりも嬉しそうに、彼は問いを重ねてきた。

タルトについてなら、いくらでも語ることができる。理想の生地感、甘さ、フルーツタルトなら何が良いか。
以下略 AAS



21:名無しNIPPER[saga]
2019/08/20(火) 00:14:50.50 ID:MEC1zLhn0
「本当にしないの?」

脱ぐ気配すらなく、ただ私の話を聞く彼に、心配になって問うてみた。

たぶん、してもしなくても彼がオーナーに支払うお金は変わらない。そしてそれは、間違いなく高価であるはずなのだ。
以下略 AAS



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