魔物使い「汚らしい! ボクに触れるなっ!」竜の子「汚らしいのは、お前だっ!!」
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6:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/27(土) 22:14:03.35 ID:jtQcW+hGO
「……ごめん。ごめんね……若」
「僕の方こそ、嘘に気づけなくて……ごめん」
「……違う。若は、優しい……私が、悪い」
「魔女さん……」

以下略 AAS



7:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/27(土) 22:17:03.35 ID:jtQcW+hGO
「生贄娘! 大丈夫!?」

あれから魔女はすぐに治癒の魔法で自らの傷を治し、生贄娘の安否が気になる竜の子と共に、再び戦場へと戻った。とはいえ全快ではない。
いかに神秘の魔法とはいえ、裂傷によって失われた血液までは取り戻せないようで、顔色は悪いまま、足元はふらつき、再戦は困難だった。

以下略 AAS



8:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/27(土) 22:20:08.15 ID:jtQcW+hGO
「……たしかに、違和感はあった」

魔女は独白する。戦闘中に感じた、違和感を。

「……あの子は、何かに怯えているようだった」
以下略 AAS



9:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/27(土) 22:23:04.16 ID:jtQcW+hGO
「若様に対して、よくもそんな暴言を!」
「……全言を、撤回するべき」
「……ボクの父親は頭がおかしい人でさ」

憤る生贄娘と魔女の文句を聞き流す魔物使いは脈絡なく、自らが飼う混ざり物の出自を語る。
以下略 AAS



10:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/27(土) 22:25:03.62 ID:jtQcW+hGO
「頭のいかれた糞親父は満足げだったが、孕まされたドラゴンの方は気が狂い、ぶっ壊れた」

歪な笑みを浮かべ魔物使いは当時を振り返る。

「慟哭ってのはまさにあのことだった。ドラゴンって奴らは、さぞプライドが高いんだろうな。与えられたエサも食わず死のうとして、それでも死に切れず、忌まわしい妹を産んでからそのまま力尽きた。全く、余計なことを……」
以下略 AAS



11:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/27(土) 22:28:15.77 ID:jtQcW+hGO
「何なんだ、お前は!」
「……ごめんなさい」
「何の為に生まれた!」
「……ごめんなさい」
「何の為に生きてる!」
以下略 AAS



12:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/27(土) 22:31:05.01 ID:jtQcW+hGO
「……そんなことは、今はどうでもいい」
「つまり、後先は考えていないと?」
「ボクはただ! この世界を壊したいだけだ!」
「はあ……付き合ってられませんねぇ」

以下略 AAS



13:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/27(土) 22:34:08.50 ID:jtQcW+hGO
「ぐぇっ!? おぇっ!?」
「苦しいですか?」

静かに尋ねながら、何度も何度も腹部を殴る。

以下略 AAS



14:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/27(土) 22:34:47.81 ID:jtQcW+hGO
「フハッ!」

あまりのことに呆気に取られた一同の頭上で、何者かが高らかに愉悦を漏らして、哄笑した。

「フハハハハハハハハハハハハハッ!!!!」
以下略 AAS



15:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/27(土) 22:37:02.61 ID:jtQcW+hGO
「仲睦まじいようで、良かったですねぇ」
「それはまあ……良いんだけど、連絡もしてないのに、どうしてこの場所がわかったのかな?」
「……若の危機を、察知して?」
「いえ、恐らくはあの姫君の根回しでしょう」

以下略 AAS



16:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/27(土) 22:40:04.90 ID:jtQcW+hGO
「ですが、若様……あれをご覧くださいませ」
「えっ?」

生贄娘が指を差した方向を見ると、そこには。

以下略 AAS



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