魔物使い「汚らしい! ボクに触れるなっ!」竜の子「汚らしいのは、お前だっ!!」
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15:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/27(土) 22:37:02.61 ID:jtQcW+hGO
「仲睦まじいようで、良かったですねぇ」
「それはまあ……良いんだけど、連絡もしてないのに、どうしてこの場所がわかったのかな?」
「……若の危機を、察知して?」
「いえ、恐らくはあの姫君の根回しでしょう」

疑問を口にする竜の子と、希望的観測を口にする魔女に、生贄娘は現実的な解答を口にした。

手と手を取り合って世界の危機に立ち向かう。
たしかに、あの時、お姫様はそう言っていた。
その言葉通り父と母に助力を頼んだのだろう。

「脱糞好きは信用出来るとはよく言ったものです」
「なにそれ?」
「若様のお母君の口癖ですよ」

なんだそれはと思いながらも、事態を丸く収めてくれたお姫様はたしかに信用出来る人だったと竜の子は思い、魔女は思案して質問をした。

「……私も、脱糞好きに、なるべき?」
「それを私に聞かれても困ります」
「……師匠、教えて」

都合の良い時だけ弟子に戻る魔女の問いかけに深々と嘆息し、生贄娘は当たり前のことを言った。

「若様を愛しているのならば、当然、その排泄物も愛すのは道理。そうではありませんか?」
「……まさに、目から鱗。この世の真理を見た」
「排泄物を含め全てを愛するのが誠の愛です」
「……素晴らしい。一生、師匠に、ついていく」
「いやいや! そんなの絶対おかしいから!?」

独自の愛を追求する師弟が出したそれっぽい結論の意味がまるでわからず竜の子は困惑した。


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