魔物使い「汚らしい! ボクに触れるなっ!」竜の子「汚らしいのは、お前だっ!!」
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8:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/27(土) 22:20:08.15 ID:jtQcW+hGO
「……たしかに、違和感はあった」

魔女は独白する。戦闘中に感じた、違和感を。

「……あの子は、何かに怯えているようだった」
「つまりあの者こそが、本当の巨悪、ですか」
「あの人間が……全ての、元凶……!」

魔女、生贄娘、竜の子の視線を受け、名乗る。

「どうも初めまして。ボクは魔物使い。そこの使えない醜く見苦しい混ざり物の、飼い主だ」

魔物使い。魔物を飼って、使役する者。
それは、かつての竜の子の母の生業だ。
その存在が巨悪と知り幼子は狼狽えた。

「そんな……魔物使いさんが、巨悪だなんて」
「ん? お前もうちの屑と同じ、混ざり物か」

竜の子を一瞥して鼻で笑う魔物使いに対して。

「若様に無礼な物言いをしないで頂きたい」
「……若に対する侮辱は、許さない」

間髪入れずに生贄娘が噛みつき、魔女が睨む。

「ふん。混ざり物は混ざり物だろうが」
「仮にそうだとして、何がおかしいのです」

生贄娘が尋ねると魔物使いは激昂して怒鳴る。

「何がおかしいかって? 全てだ! 何もかも全て、存在自体が間違っていて、許されない!」
「そ、そんな……」

憎悪のこもった視線を受け、そして存在そのものを全否定された竜の子は、打ちひしがれた。


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