魔王「魔物使い、貴様はどのような世界を望む?」魔物使い「ほえ?」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2019/07/18(木) 23:04:39.34 ID:Yz/20wypO
昔々、太古の昔。
その世界には人間と魔物が存在しており、凶暴な魔物は人間に危害を与え、駆除されていた。
もっとも凶暴とはいえ、野生動物である為、人間の知恵を持ってすれば倒せないことはない。
身体を鍛え、修行し、鍛錬に明け暮れて、人間は着実に強くなり、魔物は食肉となっていた。
以下略
AAS
3
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2019/07/18(木) 23:06:08.43 ID:Yz/20wypO
ある日のこと。
「その魔物は危険だ。一刻も早く駆除せねば」
「はい?」
以下略
AAS
4
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2019/07/18(木) 23:08:15.32 ID:Yz/20wypO
「とにかく、その魔物をこちらに引き渡せ」
「はあ? 何を仰っているのかわかりません」
「いいから、早くこちらへ寄越すのだ!」
「嫌ですね」
以下略
AAS
5
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2019/07/18(木) 23:11:31.55 ID:Yz/20wypO
「よもや育ての親を躊躇なく食らうとは……!」
バリバリ、ボリボリ、むしゃむしゃと。
魔王は魔物使いに、牙を突き立てて。
肉を咀嚼し、血を嚥下し、骨まで平らげた。
以下略
AAS
6
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2019/07/18(木) 23:13:01.17 ID:Yz/20wypO
「魔王様、ご報告します!」
「なんだ?」
「森の中で怪しい人間を見つけました!」
長い時が流れ、魔王は己の軍勢を作りあげた。
以下略
AAS
7
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2019/07/18(木) 23:15:31.85 ID:Yz/20wypO
「貴様は我を恐れんのか?」
「恐ろしくて、小便を漏らしました」
「汚らしい人間め。汚した床を掃除しろ!」
「へぶっ!?」
以下略
AAS
8
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2019/07/18(木) 23:18:14.89 ID:Yz/20wypO
「こほんっ……とりあえず、魔物使いよ」
「なんですか?」
「ひとまず服を着替えよ」
「はい! ですが、うーん……困りました」
以下略
AAS
9
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2019/07/18(木) 23:19:29.89 ID:Yz/20wypO
「み、見えてなどおらん!」
「では、どうやって明かりも持たずにこの闇の中を真っ直ぐに歩いて来られたのですか?」
「……か、勘だ!」
「ほほう。なるほど、魔王様は勘が鋭いと」
「と、当然だ! 我は魔王なのだからな!」
以下略
AAS
10
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2019/07/18(木) 23:22:04.88 ID:Yz/20wypO
「これでよいか?」
「ご配慮感謝します、魔王様」
「何度も言うが、我は貴様の裸体になど全く興味はないからな。肝に銘じておけよ」
「ボロン!」
「ッ……!?」
以下略
AAS
11
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2019/07/18(木) 23:26:02.24 ID:Yz/20wypO
「次は食事だ」
ようやく着替え終えた魔物使いに魔王は食事の膳を差し出した。彼はワクワクして尋ねた。
「良い匂いですねぇ。これは何ですか?」
以下略
AAS
12
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2019/07/18(木) 23:28:45.09 ID:Yz/20wypO
「魔物使い、貴様はどのような世界を望む?」
「ほえ?」
あくる日も、あくる日も、魔王は牢へ赴いた。
取り留めもない会話をして彼と共に過ごした。
以下略
AAS
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