魔王「魔物使い、貴様はどのような世界を望む?」魔物使い「ほえ?」
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9:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/18(木) 23:19:29.89 ID:Yz/20wypO
「み、見えてなどおらん!」
「では、どうやって明かりも持たずにこの闇の中を真っ直ぐに歩いて来られたのですか?」
「……か、勘だ!」
「ほほう。なるほど、魔王様は勘が鋭いと」
「と、当然だ! 我は魔王なのだからな!」
「では、僕がどこから脱ぐのか当てて下さい」

そう言って魔物使いは上着のボタンを外した。

「上着だ! 上着から脱ぐつもりであろう!」
「まだ脱いでいませんが?」
「ぬぐっ!?」
「ガン見じゃないですか」
「う、うるさい! この無礼者めが!」

カマをかけられた魔王は盛大に慌てふためいて、暴君に相応しい暴論を喚き散らした。

「だいたい貴様の裸体になどこれっぽっちも興味などないわ! 自意識過剰にもほどがある!」
「ええ、それは重々承知しております」
「ならば、なんら問題はなかろう!?」
「ですが、見られていると、その……」
「なんだ! はっきり申してみよ!」

追求すると、魔物使いはモジモジしながら?を赤らめ、魔王を上目遣いで見つめて。

「見られると、胸がドキドキするのですよ」
「ええい! 気色悪いわ! 貴様は乙女か!」
「いえ立派な男の子です。ご覧になります?」
「消極的なのか積極的なのかどっちなんだ!」
「おっと。いけませんよ、この物語はあくまでも全年齢対象の健全なお話なので、ボロンはありません。いや〜残念でしたね、魔王様」
「唐突にわけのわからないことを抜かすな!」

魔物使い特有の頭がおかしい言動にすっかり翻弄された魔王は、渋々赤い瞳を閉じた。


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