魔王「魔物使い、貴様はどのような世界を望む?」魔物使い「ほえ?」
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5:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/18(木) 23:11:31.55 ID:Yz/20wypO
「よもや育ての親を躊躇なく食らうとは……!」

バリバリ、ボリボリ、むしゃむしゃと。
魔王は魔物使いに、牙を突き立てて。
肉を咀嚼し、血を嚥下し、骨まで平らげた。

「聞きしに勝る残虐性。これが、魔王か……!」

あまりに惨たらしい光景に絶句する兵士達の目の前で食事を終えた魔王が瞬く間に変化する。

「……汝等、くるしゅうない。近う寄れ」

気がつくと、兵士達の前には化け物がいた。
育ての親の鮮血によって赤く染まった長い髪を鬱陶しそうにかき上げながら、同じく真っ赤に染まる唇から人語を発し、真紅の眼差しを向けて、兵士達に命じた。

咄嗟にその意味が理解出来ず、呆ける兵士に嘆息して、魔物の王は再度尊大な口調で命じる。

「聞こえなんだか? 近う寄れと、言っておる」
「た、たかが魔物の分際で偉そうに……!」
「話にならんな。では、こちらから出向こう」
「ひっ! く、来るなっ! 来るなぁっ!!」

ひとり、やられた。
またひとり、食われた。
そして、またひとり。

頭から、腹から、腕から、足から。
兵士が身に纏う鎧や兜などおかましなしに。
バリバリ、ガツガツと魔王は人間を食らった。

「ふぅ……もう終わりか?」

魔王が顔を上げると、周囲には誰もおらず。
静かな森の片隅に、ぐうと、腹の虫が鳴った。
物足りない。まったく満たされない。不満だ。

「腹が減ったな……喉も渇いた」

飢えた魔王による人間への復讐が幕を開けた。


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