8: ◆OtiAGlay2E[sage]
2019/06/24(月) 03:47:29.41 ID:v/g2u2sn0
僕が佐竹さんに声をかけようとしたその時、廊下から佐竹さんを呼ぶ女子の声がした。
佐竹さんの友だちだろうか。
9: ◆OtiAGlay2E[sage]
2019/06/24(月) 03:47:57.69 ID:v/g2u2sn0
☆★☆★☆★
10: ◆OtiAGlay2E[sage]
2019/06/24(月) 03:48:27.53 ID:v/g2u2sn0
新学期にはいってしばらくが経った。
佐竹さんはあの笑顔と気づかいで、僕以外にもクラスの男子にファンを次々と作っていた。うん、あれは反則だよね。
11: ◆OtiAGlay2E[sage]
2019/06/24(月) 03:48:53.90 ID:v/g2u2sn0
「で、どうするんだ?」
「なにをさ」
12: ◆OtiAGlay2E[sage]
2019/06/24(月) 03:50:20.65 ID:v/g2u2sn0
佐竹飯店。
隣町、といっても学校から自転車を走らせて20分くらいのところにある小さな大衆向けの中華料理店。
13: ◆OtiAGlay2E[sage]
2019/06/24(月) 03:50:47.26 ID:v/g2u2sn0
「ウチのこと知ってくれてたんだ」
「う、うん。友達から聞いて……」
14: ◆OtiAGlay2E[sage]
2019/06/24(月) 03:51:37.61 ID:v/g2u2sn0
「よう坊主、初めてか?」
隣の席から声をかけられた。つるっぱげの人の好さそうなおじさんだった。
15: ◆OtiAGlay2E[sage]
2019/06/24(月) 03:52:05.52 ID:v/g2u2sn0
「それはそうと早く注文選びな。食べに来たんだろ?」
八百屋のオヤジはニヤニヤした顔のまま僕にそう促す。
おっと、そうだった。どれにしようかな。とりあえずチャーハンにするか。
16: ◆OtiAGlay2E[sage]
2019/06/24(月) 03:52:44.77 ID:v/g2u2sn0
「それは来てからのお楽しみだ。ま、坊主くらい若けりゃ楽勝か」
そいういっておじさんはカッカッカっと笑い飛ばした。なにか嫌な予感がする。
そういえば、僕以外の佐竹さんのファンも当然ここのことは知っているはずだ。おじさんも言っていたけど僕と同じ考えをもってここに来るやつは他にもいるだろう。
17: ◆OtiAGlay2E[sage]
2019/06/24(月) 03:53:13.38 ID:v/g2u2sn0
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18: ◆OtiAGlay2E[sage]
2019/06/24(月) 03:53:39.37 ID:v/g2u2sn0
「味は信用していいぜ。俺が直々に野菜卸してる店だからよ。いい野菜はいい店にしか卸さねえ。俺のポリシーだ。初めてここの店主がが俺の店に来たときは……ってそれは関係なかったな。それはそうと、坊主。学校では佐竹ちゃんとはどうなんだ?」
「え、えーっと佐竹さんとは隣の席同士で……まだ全然話せてないですけど……」
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