12: ◆OtiAGlay2E[sage]
2019/06/24(月) 03:50:20.65 ID:v/g2u2sn0
佐竹飯店。
隣町、といっても学校から自転車を走らせて20分くらいのところにある小さな大衆向けの中華料理店。
有名店、といったわけではないけど、近くの住民からの人気は厚くてリピーターも多く、昼時や休みの日は結構繁盛しているらしい。
そして、佐竹さんの実家でもある。
「あいつ、何が『俺はいい』だよ……」
佐竹飯店の場所を示したスマホを友人氏から返され、次の休日にそこに行くように言われた。当然だが一人では心細いので友人氏にもついてくるように頼んだがきっぱりと断られた。曰く「お前みたいに佐竹さんに興味があるわけじゃないから」だそうだ。
ちょうどお昼時に来たからか、中にはかなりの人がいて、ここの人気ぶりを伺い知れた。
「いらっしゃいませ♪何名様でしょう……あっ!」
「こ、こんにちは……」
伝票とペンをもった姿でこちらを向いたのは佐竹さんだった。
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