16: ◆OtiAGlay2E[sage]
2019/06/24(月) 03:52:44.77 ID:v/g2u2sn0
「それは来てからのお楽しみだ。ま、坊主くらい若けりゃ楽勝か」
そいういっておじさんはカッカッカっと笑い飛ばした。なにか嫌な予感がする。
そういえば、僕以外の佐竹さんのファンも当然ここのことは知っているはずだ。おじさんも言っていたけど僕と同じ考えをもってここに来るやつは他にもいるだろう。
だが、どういうわけか同じ高校の連中は一人もいない。休日の昼間だから誰か来ていてもおかしくないと思うけど……。
「おまたせしましたー!佐竹飯店特性チャーハンです!」
ちょうど佐竹さんが料理を運んできた。さて、お待ちかねのチャーハン…だ……。
「……え?」
佐竹さんが運んできたチャーハン。うん、確かにチャーハンだ。だが待ってほしい、僕は大盛、いや、特盛を頼んだ覚えはない。
運ばれてきたのはドンッという擬音が一番似合うだろう、文字通り山盛りのチャーハンだった。とてもじゃないけど小腹がすいたから何か食べよう、という量ではない。
「ま、普通はその反応だよな」
「はーい♪おじさんはいつものですよー」
「おお!ありがとう、佐竹ちゃん。相変わらずうまそうだぜ」
「えへへ♪それじゃ、ごゆっくりどうぞ!」
そう言って佐竹さんはまた厨房に引っ込でいった。
「これ、並盛ですよね……?」
「ここの基準じゃ並盛だな。ま、これくらい食えねえと佐竹ちゃんには気に入られないだろうな。とりあえず食ってみな」
僕はレンゲを手に取って山のてっぺんを切り取った。香ばしいにおいが鼻腔をくすぐって僕の食欲をを煽る。
まずは一口。レンゲを口の中に入れた。
45Res/33.88 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20