15: ◆OtiAGlay2E[sage]
2019/06/24(月) 03:52:05.52 ID:v/g2u2sn0
「それはそうと早く注文選びな。食べに来たんだろ?」
八百屋のオヤジはニヤニヤした顔のまま僕にそう促す。
おっと、そうだった。どれにしようかな。とりあえずチャーハンにするか。
「佐竹さん!オーダーお願い」
「は〜い!」
伝票とペンを持った佐竹さんがこっちにきた。
「チャーハンひとつ、おねがい」
「はーい!チャーハン一つですね。かしこまりました♪」
「佐竹ちゃん、俺はいつものお願い」
僕の隣からおじさんも何かを注文した。
「はーい♪おじさんはいつものですね、かしこまりました♪」
「オーダー入りました!」と佐竹さんは元気よく厨房に伝える。教室で見せる表情と変わらない、佐竹さんらしい笑顔だった。
「で、坊主は佐竹ちゃんとはどんな関係なんだ?」
「え、えーっと。その、クラスメイトです。佐竹さんの、隣の席の」
「てことはあそこの高校生か。ま、初めては大変だろうが頑張れよ」
「?何をですか?」
頑張れ、とはなんのことだろうか。
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