不死講
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39:今日はここまでです ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/06/13(木) 21:45:13.69 ID:Y/Zj2+tv0
 さて、僕の物語もいきなり佳境に入っている。僕がなぜ、このような狂った世界に飛ばされてしまったのか、どうして異世界に飛ばされた記憶がないのか、既にその全ての真相が明らかになっている。故に僕はいま、悩んでいる。この世界から逃げ出すために、自ら命を絶ってしまおうか否かを。

 別に死を恐れて悩んでいるわけでは無い。問題は死んだ後のことなのだ。もし、肉体的な死を迎えてなお僕に意識があり続けたとした。その魂は、きっと地獄か天国に送られることだろう。そうして、送られ先が僕の見知った天国地獄と大幅に異なっていたら。それこそ、この狂った現世に準ずる世界だったとしたらどうする。

 輪廻転生を果たしたとしても同様だ。結局のところ、僕はまたこの世界に帰ってきてしまうのではないか。ならば、僕は延々とこの世界で生きていかなくてはならないということになる。それがたまらなく恐ろしいのだ。
以下略 AAS



40: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/06/16(日) 12:56:54.37 ID:Uf1CGfEh0

「おお神よ、僕をお救いください」


 隣室の自称神ことパソコン頭は、ちょうどピザをビールで流し込んでいるところだった。といっても、彼の頭には口がない。では、どこからピザを食しているのかというとディスクの挿入口にぎゅうぎゅうと無理やり詰め込んでいるのだ。
以下略 AAS



41: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/06/16(日) 12:57:20.81 ID:Uf1CGfEh0


「人の部屋を覗くなよ。この破廉恥出歯亀野郎!」


以下略 AAS



42: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/06/16(日) 12:57:47.26 ID:Uf1CGfEh0


「おまえじゃない」


以下略 AAS



43: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/06/16(日) 12:58:22.67 ID:Uf1CGfEh0


 僕は、迷わずに再生ボタンを押した。


以下略 AAS



44: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/06/16(日) 18:01:58.57 ID:Uf1CGfEh0
――――――

最終夜 不死講

――――――


45: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/06/16(日) 18:02:25.30 ID:Uf1CGfEh0


 年号が令和に代わって早ひと月、いやはや時代の流れというものは実に目まぐるしいもので。

 しかし、ニュース番組を見れば毎日のように物騒な事件ばかり。毎日、人死にの話を聞くというのは、なかなかに辛いものがありますなあ。
以下略 AAS



46: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/06/16(日) 18:02:51.82 ID:Uf1CGfEh0


魔王「だったら、お前が俺を殺しておくれよ」


以下略 AAS



47: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/06/16(日) 18:03:18.45 ID:Uf1CGfEh0


勇者「ありゃあ、ゾンビってやつじゃないか。ほら、お前んところにいたグールの親戚みたいなもんだろ」


以下略 AAS



48: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/06/16(日) 18:03:45.14 ID:Uf1CGfEh0


勇者「そういうことさ。残念なことに、実際に死ねた者は一人もいなくて、年々人数が増えて行ってるって話だ」


以下略 AAS



49: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/06/16(日) 18:04:11.92 ID:Uf1CGfEh0


妖怪「……それでは、魔王さんの番でしたが。先に、そちらの方の話を聞いてみましょうか」


以下略 AAS



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