48: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/06/16(日) 18:03:45.14 ID:Uf1CGfEh0
勇者「そういうことさ。残念なことに、実際に死ねた者は一人もいなくて、年々人数が増えて行ってるって話だ」
妖怪「では、お次は魔王さんいかがですか?」
魔王「ふむ、我と勇者は長年殺し合いを続けてきた身。話のネタには困らんぞ」
妖怪「そいつは、嬉しい限りです。我々、不死者にとって死の話題こそ最も心躍る娯楽ですから」
魔王が立ち上がり、皆の視線が集まります。そしていざ、魔王が口を開こうとした瞬間。部屋の扉が大きな音を立てて開きました。
奇妙な男「こ、ここが『不死者』を殺す会か!? 俺は、不死者を殺す方法を知っているぞ!」
奇妙な男の突然の登場に、場はざわめきます。
妖怪「おいおい、いったいこの会が何千年開かれていると思っているですか。そんなに簡単な方法があればみんな苦労しませんよ」
奇妙な男「いや、確かなんだ。確実に死ぬことができると断言できる!」
グール「きゅう」
勇者「おいっ! グールが倒れたぞ! あっ、なんてことだ。脈がある! せっかく止めてた心臓が驚きのあまり動き出したんだ!」
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