47: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/06/16(日) 18:03:18.45 ID:Uf1CGfEh0
勇者「ありゃあ、ゾンビってやつじゃないか。ほら、お前んところにいたグールの親戚みたいなもんだろ」
魔王「見てみろ勇者。あっちには、ただの黒猫がいるぞ。あれも不死者なのだろうか」
勇者「うーん、一見するとわからねえが。ここにいる以上、そうなんじゃねえか」
魔王「ところで勇者。こんなところに不死者がゾロゾロと集まっていったい何をするんだ」
勇者「静かに。ほら、はじまるぞ」
各々が、雑談に耽っていると、一人の妖怪が部屋の中央に進んでまいります。妖怪が、すっと手をあげると周囲はシンと静まり返り男に注目致しました。
妖怪「皆々様方、今夜も不死講にお集まりいただき有難うございます。本日は新たな仲間を二名も加え、より我々の苦しみを分かち合うことができることに喜びを禁じえません」
妖怪「それでは早速、始めましょう。まずは、グールさんからどうぞ」
グール「お久しぶりで皆さま。今回は、半月ほど自分の心臓を止めてみました。まあ、残念なことに死には至りませんでしたが、どこか息苦しく生きた心地がしませんでした。もし、まだ試されたことが無い方はぜひやってみてください」
グールが話し終えると、部屋の中は万雷の拍手がおこりました。「ブラボー!」「よっ、日本一っ!」などと皆がようようとグールを称えます。
魔王「なるほどな。ここでは、不死者たちが如何にして死に至るかを披露する場ということか」
55Res/61.12 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20