森久保「詩を投稿していたら事務所の皆さんに読まれていました」
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1: ◆qTT9TbrQGQ[sage]
2019/01/25(金) 22:45:56.77 ID:kvMA8kqV0
どうも、森久保乃々です。
現在、大きな悩みを抱えています。

少し前に、「詩を投稿していたら美玲ちゃんがファンになっていました」事件がありました。あ、事件の名前は、たった今つけました。
事の顛末は"美玲ちゃんが楽しそうで良かったです"で終わらせておきましょう。それ以上語ると、ねたばれぇ……

wktk.open2ch.net

あの後、美玲ちゃんは、もりくぼの詩を色々な人に紹介していたみたいです。布教、というやつですね。
もちろん、もりくぼのものとは知らずに、です。

布教の成果は、出てしまったようです。

「凛さん、"小さな森のポエム帳"って、知ってますか?」

「それならもう全部読んだよ、まゆ。面白かった。蒼い風を感じたよ」

まゆさんと凛さんが、もりくぼのよく知っている詩について、ニコニコと話しています。
蒼い風ってなんですか。そんな鮮やかな色纏う波紋が飛び立ちそうな風、もりくぼの森には流れませんけど。

「うふ、蒼じゃなくて、緑の風ですよね?」

まゆさんが、もりくぼの心の声を代弁してくれました。

SSWiki : ss.vip2ch.com



2: ◆qTT9TbrQGQ[sage saga]
2019/01/25(金) 22:52:55.22 ID:kvMA8kqV0
もりくぼは、しばらくまゆさんと凛さんが話しているのを聞いていました。
凛さんは美玲ちゃんから聞いて、まゆさんは輝子ちゃんから聞いて、知ったそうです。

輝子ちゃんも布教活動をしていたとは……。といっても、雑談のネタのひとつとして、ちょっと言っただけのようなので、布教とは違うかもしれませんが。
ですが、輝子ちゃんがまゆさんに言っていたのは、意外でした。
以下略 AAS



3: ◆qTT9TbrQGQ[sage saga]
2019/01/25(金) 23:03:19.92 ID:kvMA8kqV0
「そういえば、これ読んでるときに、主人公の女の子が、なんだか乃々みたいだな、って思ったんだよね」

凛さんが発言するたびに、心臓が止まりそうになるんですけど……ひょっとして、気付いたのでしょうか。

「あ、あはは……もりくぼも、そう思いました……作者さんとは、気が合いそうですね……」
以下略 AAS



4: ◆qTT9TbrQGQ[sage saga]
2019/01/25(金) 23:14:03.98 ID:kvMA8kqV0
「やっぱりそうだよね。乃々が深く話せそうで良かった。あ、あと……」

凛さんがまた何か聞こうとしてきます。もりくぼ、もう耐えられないんですけど……

「あの……私、実は最初の一話しか読んでないので……続きは私が読んでからでいいですか?」
以下略 AAS



5: ◆qTT9TbrQGQ[sage saga]
2019/01/25(金) 23:22:51.09 ID:kvMA8kqV0
少しお喋りをした後、凛さんに電話が来て、そのままお仕事に行きました。
まゆさんも丁度いいからと、凛さんに続いてレッスンへと向かいます。
まゆさんが事務所から出る直前、もりくぼにこっそり、こんなことを言いました

「乃々ちゃんに合わせて、作者が乃々ちゃんだってこと、言わないようにしますね」
以下略 AAS



6: ◆qTT9TbrQGQ[sage saga]
2019/01/25(金) 23:29:36.70 ID:kvMA8kqV0
気付いたら、まゆさんは既に事務所から出ていました。

どうしてまゆさんにはバレたのでしょう。やはり、まゆさんは、勘が鋭いのでしょうね。
前にも、そう思わせるようなエピソードがありました。

以下略 AAS



7: ◆qTT9TbrQGQ[sage saga]
2019/01/25(金) 23:46:10.26 ID:kvMA8kqV0
皆さんのお話に耳を傾けます。盗み聞きくぼです。机に耳あり障子に目あり、です。

未央さんと茜さんが美味しいカレーのレシピの話をして、ありすさんが相槌を打ちながらメモをとっています。文香さんは……会話に参加せず、ひたすらタブレットを覗き込んでいますね。あまり見ない光景です。

「そういえばふーみんがタブレットで何か読んでるのって珍しいねえ。もしや、ついに電子書籍デビュー……!?」
以下略 AAS



8: ◆qTT9TbrQGQ[sage saga]
2019/01/25(金) 23:49:35.44 ID:kvMA8kqV0
「実は私、飛鳥さんから、ネットで色々な人が小説を投稿しているサイトがあると聞きました。それで……」

ありすさんは、そのサイトの紹介を、ぺらぺらと喋りました。
といっても、もりくぼがよく知っているサイトでしたので、聞き流していました。

以下略 AAS



9: ◆qTT9TbrQGQ[sage saga]
2019/01/25(金) 23:55:18.22 ID:kvMA8kqV0
「ふぅ……独特な感性を感じる、素敵な詩集ですね……思わず読み入っていました。ありすちゃん、教えてくれて、ありがとうございます」

文香さんが、やっと顔を上げました。どうやらキリのいいところまで読み終わったようです。
文香さんがベタ褒めするくらいですから、きっと聞き間違いでしょう。そう信じて、息を飲みながら会話の続きに耳を傾けます。

以下略 AAS



10: ◆qTT9TbrQGQ[sage saga]
2019/01/26(土) 00:10:58.07 ID:bd6ibw0y0
読書感想会は、熱心に自分の解釈を喋るありすさんと、解釈を受け止めながら補足を加える文香さん、そして、ひたすら話を聞いては相槌をするもりくぼの三人で開かれました。

文香さんはありすさんの推薦で読んだそうですが、ありすさんは飛鳥さんの推薦でこれを知ったそうです。飛鳥さんは……きっと、美玲さんでしょうね。そもそも美玲さんがこれを知ったの、飛鳥さんからみたいですし。
飛鳥さんがなぜ知っているのかは察しがついていますけど、憶測に過ぎませんし、割愛しましょう。

以下略 AAS



11: ◆qTT9TbrQGQ[sage saga]
2019/01/26(土) 00:15:40.67 ID:bd6ibw0y0
「……あれ、乃々さん? 顔色が悪いですが、大丈夫ですか……?」

ありすさんが、心配をしてくれました。

「あ、いえ……大丈夫です」
以下略 AAS



12: ◆qTT9TbrQGQ[sage saga]
2019/01/26(土) 00:24:41.77 ID:bd6ibw0y0
「お疲れ様でーす……って誰もいないか」

プロデューサーさんが、やっと事務所に戻ってきました。

「いえ……ここに、もりくぼがいますけど……」
以下略 AAS



13: ◆qTT9TbrQGQ[sage saga]
2019/01/26(土) 00:35:22.72 ID:bd6ibw0y0
「……というわけで、もりくぼの詩が、色んな人に知られているんです。もりくぼが書いたものと知らずに……。なんだか、皆さんを騙しているようで、も、もしバレたら、ど、どうなってしまうかと考えると……怖くて……。やっぱり、皆さんにちゃんと言ってしまったほうが、いいんでしょうか……?」

プロデューサーさんとまゆさんに、今日あったことと、不安の限りを伝えました。お二人とも、じっと最後まで聞いてくれました。

「……なんだ。そんなことか」
以下略 AAS



14: ◆qTT9TbrQGQ[sage saga]
2019/01/26(土) 00:42:33.62 ID:bd6ibw0y0
もりくぼの心のモヤモヤが八割ほど晴れたところで、事務所の扉が勢いよく開きました。

「お、プロデューサーにマユ、ノノ、おはよう! 何の話をしてたんだ?」

美玲ちゃんが事務所にやってきました。……セーフですね。
以下略 AAS



15: ◆qTT9TbrQGQ[sage saga]
2019/01/26(土) 00:44:22.01 ID:bd6ibw0y0
おまけ


翌日、事務所に来ると、紗南さんがゲームをして、横で雪美さんがそれを眺めていました。
事務所のテレビ画面には、イカのキャラクターがインクを撒き散らしているのが映っています。見ているだけで楽しいですね。
以下略 AAS



16: ◆qTT9TbrQGQ[sage saga]
2019/01/26(土) 00:48:17.09 ID:bd6ibw0y0
紗南さんは、それを聞いて、笑いながら言いました。

「乃々ちゃんが書いた……あー、それいいね!」

「……え?」
以下略 AAS



17:名無しNIPPER[sage]
2019/01/26(土) 03:57:17.95 ID:tW7Nk8EDO


ペロぱねぇ


18:名無しNIPPER[sage]
2019/01/26(土) 04:11:22.90 ID:FYEvQBgto

アッキーも気付いてそう


19:名無しNIPPER[sage]
2019/02/03(日) 22:55:05.61 ID:LFJGNU1L0
乙です。
ヒョウくんは2周してそう。


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