森久保「詩を投稿していたら事務所の皆さんに読まれていました」
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13: ◆qTT9TbrQGQ[sage saga]
2019/01/26(土) 00:35:22.72 ID:bd6ibw0y0
「……というわけで、もりくぼの詩が、色んな人に知られているんです。もりくぼが書いたものと知らずに……。なんだか、皆さんを騙しているようで、も、もしバレたら、ど、どうなってしまうかと考えると……怖くて……。やっぱり、皆さんにちゃんと言ってしまったほうが、いいんでしょうか……?」

プロデューサーさんとまゆさんに、今日あったことと、不安の限りを伝えました。お二人とも、じっと最後まで聞いてくれました。

「……なんだ。そんなことか」

プロデューサーさんは、そう言って軽く笑いました。

「そんなことってなんですか……もりくぼ、真剣なんですよ……?」

「ああ、ごめんごめん……いや、だって、なあ。俺は森久保のポエム帳を読んじゃったから知ってるけど……そもそも森久保がポエム帳に何を書いてるかって、誰も知らないだろ?」

「ええ。あれを見せたのは、プロデューサーさんだけですね……そういえば、どうしてまゆさんは、もりくぼがアレを書いたの、気付いたんですか?」

「実は、まゆも一度だけ、中身を見たことがあるんです。机の下にポエム帳を落としてた時に。……勝手に中身を見てしまって、ごめんなさい」

「ああ、いえ……それは、もりくぼの不注意だったので……」

プロデューサーさんが、軽く咳払いをして、説明を続けます。

「で、森久保のポエム帳を見たことのない人が見ても、『森久保が書いてそうなポエム』としか思わないんだよ。森久保がどんなポエムを書いてるか、誰も知らないからな」

「それも、そうですね……」

確かに、どんなポエムを書いているか、誰も知りません。前にどんなポエムを書いているのか予想してみよう、なんて話題が上がっていたくらいです。しかも、ほのぼのしたポエムから、攻撃的で過激なポエム、えっちなポエムまで、色んな予想が上がっていましたね。

「あと、みんな森久保の性格を知ってるからな……誰にも見せていないものを、全世界の人が見られるところに公開するなんてこと、森久保がするとは誰も思わないんだよ」

「うふふ……そうですね。それに、みんな乃々ちゃんの性格を知っていますから……もしも気付いたとしても、誰も言いふらさないと思いますよ? もちろん、乃々ちゃんに騙された、って思う人も、いません」

プロデューサーさんと、まゆさんの言葉が、スッと、もりくぼの頭に染みわたりました。完全に盲点でした。……というより、もりくぼが何か見失っていたようでした。

「確かにそうですね……ふふっ、お二人とも、ありがとうございます」


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