森久保「詩を投稿していたら事務所の皆さんに読まれていました」
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9: ◆qTT9TbrQGQ[sage saga]
2019/01/25(金) 23:55:18.22 ID:kvMA8kqV0
「ふぅ……独特な感性を感じる、素敵な詩集ですね……思わず読み入っていました。ありすちゃん、教えてくれて、ありがとうございます」

文香さんが、やっと顔を上げました。どうやらキリのいいところまで読み終わったようです。
文香さんがベタ褒めするくらいですから、きっと聞き間違いでしょう。そう信じて、息を飲みながら会話の続きに耳を傾けます。

「文香さんには、普段からよく本を借りていますから……そのお礼ですよ。ふふっ。ちなみに、どこまで読みましたか?」

「三十二本目の、"大樹と狼"まで読みました」

「「ってそれ全部じゃないですか!!」」

思わず、ありすさんと一緒にツッコミを入れてしまいました。キリのいいところまでどころか、読破していたとは思いませんでした。
机の下へ、目線が四本、向かっています。そんなに見られると、むーりぃー……。いえ、机の下から大声が聞こえたら、もりくぼだって見てしまいますけど。

「乃々ちゃんも、それ、知ってるんですか!!?」

茜さんが、机の前まで走ってきました。

「ええと……知っているといいますか……その、わ、私も、読んだことがあるので……」

ありすさんの目が光ったように見えました。嫌な予感がします。

「乃々さん! ぜひ、感想を聞かせてください! いえ、語り合いましょう!」

「感想を語り合うなんて、そんなの、むーりぃー!」


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