32: ◆K3Kbcj/nTY[saga]
2018/08/31(金) 21:38:59.28 ID:fSt5IFCp0
驚きでうまく見れなかった紅莉栖を、今改めて見てみる。
33: ◆K3Kbcj/nTY[saga]
2018/08/31(金) 21:40:08.18 ID:fSt5IFCp0
「ほ、本当にそう思う?」
34: ◆K3Kbcj/nTY[saga]
2018/08/31(金) 21:41:44.45 ID:fSt5IFCp0
なんとなく紅莉栖の視線が俺も座るように言っているように思えて、俺も続いて紅莉栖の隣に座った。
そのついでに紅莉栖のおかげで手に入れた扇風機をこちら側に向ける。
35: ◆K3Kbcj/nTY[saga]
2018/08/31(金) 21:42:58.09 ID:fSt5IFCp0
「ええ。もし鳳凰院凶真の言葉だったら、私は今絶対に着ていなかった」
「俺の言葉、か」
難しい話だ。
36: ◆K3Kbcj/nTY[saga]
2018/08/31(金) 21:44:05.55 ID:fSt5IFCp0
扇風機の風がそっと紅莉栖の髪を揺らす。
「程度の差はあれ、誰にでもリーディング・シュタイナーは存在する。それと入り混じってるからなのかもな」
37: ◆K3Kbcj/nTY[saga]
2018/08/31(金) 21:44:55.23 ID:fSt5IFCp0
「他の誰でもない、岡部の言葉でそれを聞けたから、じゃあ着てやるか、って思ったの。店だと恥ずかしくて駄目だったけど、岡部だけになら……って、意外と単純ね、私」
「複雑であるよりかはよほどいい。対人関係においてはな」
38: ◆K3Kbcj/nTY[saga]
2018/08/31(金) 21:46:54.43 ID:fSt5IFCp0
「……で? あんたはもう満足したの?」
「どういうことだ?」
立っている紅莉栖と座っている俺。見下ろされるように、堂々と紅莉栖は俺に訊く。
39: ◆K3Kbcj/nTY[saga]
2018/08/31(金) 21:48:23.04 ID:fSt5IFCp0
言葉通り、キッチンでやかんに水を入れて火にかけた紅莉栖だが、突如何やら考え出すような仕草を見せた。
40: ◆K3Kbcj/nTY[saga]
2018/08/31(金) 21:49:52.09 ID:fSt5IFCp0
「ねえ、岡部。醤油がいい? 塩がいい? それともわ――」
やはりか!
41: ◆K3Kbcj/nTY[saga]
2018/08/31(金) 21:50:51.96 ID:fSt5IFCp0
紅莉栖を凝視するダル。
あわあわと全身が震え、今起きている状況の絶望感をひたすらに感じている紅莉栖。
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