【シュタゲ】相似感情のウィンドミル
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40: ◆K3Kbcj/nTY[saga]
2018/08/31(金) 21:49:52.09 ID:fSt5IFCp0



「ねえ、岡部。醤油がいい? 塩がいい? それともわ――」
 やはりか!
 しかも絶妙にシチュエーションとしては違うところだと思うぞ!

 途中まで言ったところで察知し、最後まで台詞を言った後でその台詞の内容について問うてみようと思っていた、その瞬間であった。


 ――ガゴン!
 突如、あまりにも聞き慣れた金属音が静かなラボに大きく響くと同時に、誰かが駆け足で入ってくる音がした。

 そう、前者はラボのドアの音であり、どうみても誰かが来たとしか考えられない。
 しかし、紅莉栖の事を考えていた上に、いきなりの事で俺はもちろん、紅莉栖は全く反応できず――。

「オカリンオカリン! 久しぶりだお! コミマの事がようやく落ち着いて戦利品でオカリンにオススメしたいものがあるのだぜー!」

 その声は。
「あ……あああ……!」
 先ほどまで浮かべていた天使のような笑みから一転、紅莉栖は呻くような声にならない声をあげる。

「あ、ダ、ダルじゃないか。久しぶりだな……うん……」
 言葉に窮するあまり、なんとかこんな言葉を捻り出すが、ダルが俺の前に居るメイド服姿の紅莉栖を見つけるのにそう大した時間はかからなかった。


 沈黙。
 この場にいる全員が硬直し、ただヤカンにかけたガスコンロの音だけがラボ内に響く。






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