杉山「大野なんて死ねばいいのに」
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3:名無しNIPPER
2018/08/03(金) 12:40:13.31 ID:GdHGw1+H0
そう大野は何でもないように笑って見せたが、転校生、確実に大野はそれだけじゃなかった。
男の俺からみても大野は男前だ。
髪の毛は真っ黒でサラついてるし、背は高く(同じくらいだけど)スタイルもいい。
転校生というのは、女子の目を嫌味なほど引く大野という男を構成する要素の一因にしかすぎなかった。

以下略 AAS



4: ◆wIGwbeMIJg
2018/08/03(金) 12:42:58.80 ID:GdHGw1+H0
大野との再会も束の間、夏休みの明けにはすぐに中間テストが待ち受けている。
俺は運動が得意だし好きなのであったが、勉強もわりかし得意であった。
理系科目は他の奴が唸っているところもわりかしすんなりと理解できてたし。
結構点数とれたと思った科目が後日返ってきた個人成績表で学年1位の点数であることを知ることもあった。
大野も頭がいいことは知っていたが、もちろん最初から負けるつもりで勉強するような俺でもなかったし、他の誰でもない、大野には負けたくないという思いで
以下略 AAS



5: ◆wIGwbeMIJg
2018/08/03(金) 12:45:32.22 ID:GdHGw1+H0
「杉山君はテストどうだった?」

ひょいと隣の席の女子が覗き込んできた。

「ああ…。」
以下略 AAS



6: ◆wIGwbeMIJg
2018/08/03(金) 12:47:39.32 ID:GdHGw1+H0
「ふふっ。杉山君も大野君にどやされるわよ?」

杉山「そうだな、じゃあ頑張れよ」

「お互いね!」
以下略 AAS



7: ◆wIGwbeMIJg
2018/08/03(金) 12:50:24.87 ID:GdHGw1+H0
気まずげに頭をかいている大野を横目に、部屋の隅に積み重ねってあった雑誌を一冊手に取ってベッドに腰掛けた。

杉山「いいなぁベッド、俺毎日大野の家に泊まりにきちゃおうかな。」

大野「ぜってー来んなよ」
以下略 AAS



8: ◆wIGwbeMIJg
2018/08/03(金) 13:17:03.12 ID:GdHGw1+H0
2学期末に向けてのテスト期間、気がつくと俺は国語の勉強ばっかりするようになっていたと思う。
もちろん他教科もがっつりやったけどどうしても大野の顔が横切るとモチベーションが低下してしまうのだ。

結果、二学期末テスト、俺はまたしても大野に惨敗をした。
しかし、溜息とともに抜け落ちる力でそれをどこか受け入れている自分がいることに気が付いた。
以下略 AAS



9: ◆wIGwbeMIJg
2018/08/03(金) 13:17:58.51 ID:GdHGw1+H0
結局俺は無期限に部活動に参加することを禁じられ、そのまま部を去った。
大野は俺が部活に行かなくなった後を追って驚くぐらい何の躊躇もなく部活を辞めてきた。

大野はあくまでも俺と一緒にいるつもりだった。
俺は大野に何も言わなかった。
以下略 AAS



10: ◆wIGwbeMIJg
2018/08/03(金) 13:23:11.86 ID:GdHGw1+H0
大野をほっぽいて一緒に帰った。
大野との約束をドタキャンしてデートした。

そして中二の夏

以下略 AAS



11:名無しNIPPER[sage]
2018/08/03(金) 17:52:28.64 ID:+WNHZQ4Vo
このSS読んでたらちょうどサッカーボール持った高校生くらいの二人組とすれ違って
なんか運命感じたわ。支援


12: ◆wIGwbeMIJg
2018/08/03(金) 19:48:52.86 ID:GdHGw1+H0
大野は天井のほうを向いてマジかよ…と呟いた後、早くね?中二だぞと俺の肩をがたがた揺すった。

大野の鬼気迫ったような表情に、なんだか笑えてくる。
この部屋で、あの女子に覆いかぶさった時に脳内を過ったのは、好きだと思った女との目の前の光景よりも大野のことだった。
大野がまだ知らないことを一足先に俺が知る、なんてそんな馬鹿げた優越感。
以下略 AAS



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