13: ◆wIGwbeMIJg
2018/08/03(金) 20:20:46.80 ID:GdHGw1+H0
杉山「男のこんな手なんかよりさ、柔らかいんだぜ。」
大野「…あっそう」
杉山「声もめちゃくちゃ高ぇし、髪も長くてさらさらしてるし、甘い匂いするし。」
14: ◆wIGwbeMIJg
2018/08/03(金) 20:26:19.01 ID:GdHGw1+H0
こんなに大声を出しまくってる大野も久しぶりに思えた。
大野「外にだしたよな」
杉山「…。」
15:名無しNIPPER[sage]
2018/08/03(金) 21:07:33.16 ID:ic1f/15SO
ホモ
16: ◆wIGwbeMIJg
2018/08/03(金) 21:18:44.33 ID:GdHGw1+H0
新学期。
新しい学年で皮肉なことに大野と俺はクラスが離れた。
願わなかったとは言え、若干ほっとしている自分がいることも確かだった。
俺の彼女は、またしても大野と同じクラスだった。
17: ◆wIGwbeMIJg
2018/08/03(金) 21:36:31.68 ID:GdHGw1+H0
終業式の前日、先日に受けた外部模試の結果が返却された。
大野と俺の偏差値は、10つ以上も違っていたのだった。
また俺の中に焦りがつのり始める。
18: ◆wIGwbeMIJg
2018/08/03(金) 22:13:27.48 ID:GdHGw1+H0
「…杉山君、どうしたの?」
公園の柵に座り込んでいた俺を、公園に面している部屋の窓から見つけて彼女がすぐに近づいてくる。
驚いたような表情を浮かべている彼女は帰ってすぐに着替えたのか、制服ではなくすでに部屋着だった。
19: ◆wIGwbeMIJg
2018/08/03(金) 23:42:20.31 ID:GdHGw1+H0
大野「いいか?だからそうなると今引いたこの線がこの三角形の…」
杉山「…。」
大野「聞いてんの?」
20: ◆wIGwbeMIJg
2018/08/04(土) 00:47:44.81 ID:nCh+XXic0
杉山「あーそうだよな心配かけてごめんな、ちゃんと勉強するからさ」
大野「思ってねぇだろ、杉山」
杉山「…何」
21: ◆wIGwbeMIJg
2018/08/04(土) 01:11:48.20 ID:nCh+XXic0
話しかけてもどこかいつも上の空でいるようになった。
どこか俺じゃなくて遠くを見つめるようになった。
時々泣き出しそうな瞳でいるところを見つけるようになった。
そんで、ついに好きな人が出来たから別れたいと、涙を頬に一筋落とした。
22: ◆wIGwbeMIJg
2018/08/04(土) 01:43:38.84 ID:nCh+XXic0
残暑が掻き消えて、秋が深まった。
夏休みにもっとやっておけばよかったという後悔がつのっていく。
だがそんな後悔をしている暇すらない。
俺は大野に大分差を取られていて、それを埋めることが全くできていなかった。
23:名無しNIPPER[sage]
2018/08/04(土) 14:56:35.77 ID:hfSV+tl/O
悲報
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創作活動への冒涜続行
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