21: ◆wIGwbeMIJg
2018/08/04(土) 01:11:48.20 ID:nCh+XXic0
話しかけてもどこかいつも上の空でいるようになった。
どこか俺じゃなくて遠くを見つめるようになった。
時々泣き出しそうな瞳でいるところを見つけるようになった。
そんで、ついに好きな人が出来たから別れたいと、涙を頬に一筋落とした。
好きな人、あいつの好きな人は俺だったのに。
好きな人が出来た、あいつはそういった。
はっきり言葉にされなくてもなくても暗にもう好きじゃないと伝えられていることは明白だった。
俺は他クラスの事情なんて分からなくて、同じクラスの大野にそれっぽいやつの存在を聞いてみたのだが、大野は分からないと首を振るだけだった。
それからまた俺は大野への劣等感を抱えつつ、元、彼女のことを忘れるためにまた勉強に打ち込むことになる。
大野はたぶん、受かるだろう。
確信に近かった。
じゃあ俺が落ちたら?
…考えただけで鳥肌が立ってきた.
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