杉山「大野なんて死ねばいいのに」
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19: ◆wIGwbeMIJg
2018/08/03(金) 23:42:20.31 ID:GdHGw1+H0
大野「いいか?だからそうなると今引いたこの線がこの三角形の…」

杉山「…。」

大野「聞いてんの?」

杉山「っああ、ワリ…聞いてた聞いてた」

大野「ほんとかよ。じゃあ今言った所までといて見せろよ。」

杉山「…。」

大野「聞いてねぇじゃん!」

8月も中盤に差し掛かった頃、暫く声を聞いていなかった大野から電話がかかってきた。
一人家の中でずっと根詰めてて辛いから、気晴らしに俺んちで勉強しないかとのこと。
本当はこの日以前にも大野から何回か電話はかかってきていたみたいだった。
気が付かなかったのだ。
俺が勉強もせずに彼女に会いに外をふらふらしていたから。

そんな自分の行いから、頑張って勉強している大野に引け目を感じてしまい、母さんに大野君から電話あったわよ、と言われてもかけなおす気になれなかった。

でも一度知ってしまうと、なかなか逃れられない快楽というものがあって
勉強なんかよりよっぽど楽で楽しくて幸せで。
現実逃避でしかないことは分かっていた。
それでも…

大野「…お前、勉強してんの?」

杉山「し、てる」

大野「してないだろ。フラフラ外でてんのもどうせ図書館とかじゃないだろうし」

杉山「うっせーこれからちゃんとやるよ」

大野「…何してんだ?」

杉山「…。」

大野「…彼女か。」

そのまま黙り込む俺に大野はみっともねぇな、とかこれだから俺は嫌なんだよとかぶつくさ文句を言い始める。
大野の言っていることは 至極当然のことのように思えた。
それでも無性に腹が立って仕方なかった。

杉山「…見下してんだろ俺を」

大野「は?俺はお前と一緒に高校行きたくて…」



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