杉山「大野なんて死ねばいいのに」
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5: ◆wIGwbeMIJg
2018/08/03(金) 12:45:32.22 ID:GdHGw1+H0
「杉山君はテストどうだった?」

ひょいと隣の席の女子が覗き込んできた。

「ああ…。」

「えッ!?学年二位!?杉山君めちゃくちゃ頭よかったんだね…すごーい」

「…なんもすごくねーよ二位なんて」

「なにいってんの!一位でも二位でもどっちも十分凄いわよ」

「え?」

「えって…だから二位でも別にいいじゃない。杉山君凄いわね。」

飽きれたような目線を向けて褒めてくる女子の言葉を、俺はその時あそのまま飲み込めなかった。


大野「杉山、部活行こうぜ」

テスト期間も完全に終わり、停止させられていた部活動での活動も再開した。
テストでは大分悔しい思いをさせられたが、だからといって大野が最高のライバルであり親友であることには変わりはないわけだし。
サッカーではまだ俺のほうがすこしリードしている。
俺はそう思っていた。

「中間も終わったしお前ら気持ち切り替えてがんがん行けよ。今後の練習試合で動きが良かった奴は一年でも公式戦に出すからな。」

「「「はい」」」

大野がこっちを見てガキ大将みたいな顔で笑いかけてくる。
俺もそれに言葉なく、だが確かに頷き返した。


二学期の中間テスト後から隣の席の女子と話す機会が増えた。
会話内容は正直どうでもいいようなことばっかで、でもそんなどうでもいいようなタイミングで話かけてくる女子というのも少なくて。

「部活大変そうだね。」

杉山「お前らバレー部も結構大変そうだな。」

「まあ多少はね?今外走らされてるんだ。杉山君は水分補給?」

杉山「ん、まあそんなとこ。てかお前歩いてていいのか?顧問にどやされるぞ」

大野「杉山〜!早く戻ってこいよ」



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