杉山「大野なんて死ねばいいのに」
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12: ◆wIGwbeMIJg
2018/08/03(金) 19:48:52.86 ID:GdHGw1+H0
大野は天井のほうを向いてマジかよ…と呟いた後、早くね?中二だぞと俺の肩をがたがた揺すった。

大野の鬼気迫ったような表情に、なんだか笑えてくる。
この部屋で、あの女子に覆いかぶさった時に脳内を過ったのは、好きだと思った女との目の前の光景よりも大野のことだった。
大野がまだ知らないことを一足先に俺が知る、なんてそんな馬鹿げた優越感。
大野がまだ触れたことのない場所。
感触。
感覚。
音。
温度。

そんなことをいちいち確認しては思うたびに体の熱は加速して、傷ついた心が埋まっていくような気がしたのだ。

なあ、と肩に捕まった大野の手を取ると大野が眉を顰める。

杉山「お前、女に触ったことないだろ」

大野「…。」



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