遊び人♀「おい勇者、どこ触ってんだ///」
1- 20
28: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/06/08(金) 22:53:57.04 ID:/Kiw1pMk0


その時を思い出しているのか、遊び人の表情は酷く強張ったものになっている。

この女は、内面が表情に全て出るタイプらしい。もしくは、酒のせいなのか。
以下略 AAS



29: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/06/08(金) 22:54:23.58 ID:/Kiw1pMk0


「とある異教の国の司教が、死んだ時の話なんだけどね。彼は、仁徳深い人で葬式にも大勢の人が参列したの。それで、埋葬しようと彼の遺体を運んでたんだけど、まあとある町で人々は休憩をとったわけよ」

「みんな喉も乾いてて、喉が渇いたときに飲むのはビールでしょ?ビールを飲もうとするんだけど、残念なことにマグカップ一杯分しかビールが無い」
以下略 AAS



30: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/06/08(金) 22:54:49.71 ID:/Kiw1pMk0


『遊び人』彼女はそう自称していたが、その派手な恰好はどちらかというと道化だ。

当然、口には出さない。道化と言われて喜ぶ女がいないことぐらいは、経験の少ない俺にでもわかる。
以下略 AAS



31: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/06/08(金) 22:55:16.60 ID:/Kiw1pMk0


遊び人の言いぶりからすると、俺は多少恨まれているのだろう。面識のない俺に、突然声をかけたのも恨み節を聞かせるのが目的かもしれない。

そんな推測が、酒の効能もあってか少しお花畑になっていた俺の思考を急激に冷ましていく。
以下略 AAS



32: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/06/08(金) 22:55:43.30 ID:/Kiw1pMk0


こいつ、なんだかんだ俺を誘っているんじゃないか。いやまて、それこそ判断をするには早すぎる。

万が一、俺の勘違いだった時のことを考えてみろ恥ずかしさのあまり隠された真の力を開放しかねないぞ。
以下略 AAS



33: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/06/08(金) 22:57:01.68 ID:/Kiw1pMk0


『やもしれぬ』という部分が半端でなく気がかりではあるが、俺は魔王の居場所に関する一切の情報を得られていない。

この5年間、俺は藁にも縋る必死の思いで酒場を回ってきたのだ。そんな俺にとって彼女の言葉は、絶望の中の一筋の光。僥倖としか言いようのないものであった。
以下略 AAS



34:今日はここまでです ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/06/08(金) 22:57:29.06 ID:/Kiw1pMk0


「そう、私の仕事は遊ぶこと。時に、石を拾ってお手玉をし、大声で歌い、指をぐるぐる回し、ダジャレを言ったり、足がもつれて転んだり」

「酒を飲んだり、紙に火をつけて投げつけたり、くしゃみをしたり」
以下略 AAS



35:名無しNIPPER[sage]
2018/06/09(土) 00:31:56.48 ID:fzbSOpJDO



36:名無しNIPPER[sage]
2018/06/09(土) 11:09:59.90 ID:YLtuqfT3o
なろうでやれ


37:なろうでも手直ししながら上げてます ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/06/17(日) 18:20:02.44 ID:3k6rJQ/z0
北の氷海、南の孤島、東の王都、西の砂漠、その鳥は、世界中のどこにでもいた。
丸い頭と大きな目、頭から首にかけては特徴的な黒色の帯。さほど大きくない体に、バランスを欠くように長く細い足。
集合性が強く、数千にも及ぶ群れを成すことから、彼らは千の鳥。チドリと呼ばれている。

特に水辺に多く生息する彼らは、その長い足を左右に踏み違えながらよく歩き、餌となる虫を探す。
以下略 AAS



38:ですので、途中でも感想頂けると幸いです ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/06/17(日) 18:20:55.77 ID:3k6rJQ/z0

期待を煽られ、裏切られた。その事実が、俺から理性を奪っていく。
確かに、『やもしれぬ』と言ったけども!それにしたって、酷い落差じゃないか!こんなの詐欺だ!
俺は、怒りに任せ近くの木箱を蹴飛ばした。木箱は転がり、大きな音が、倉庫中に広がっていく。

以下略 AAS



296Res/317.15 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice