遊び人♀「おい勇者、どこ触ってんだ///」
1- 20
34:今日はここまでです ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/06/08(金) 22:57:29.06 ID:/Kiw1pMk0


「そう、私の仕事は遊ぶこと。時に、石を拾ってお手玉をし、大声で歌い、指をぐるぐる回し、ダジャレを言ったり、足がもつれて転んだり」

「酒を飲んだり、紙に火をつけて投げつけたり、くしゃみをしたり」


「そんなの仕事とは言えない。ただの役立たずじゃないか……」


「そう、遊び人の行動の多くは無駄なことばかり。しかしだね、遊び人は時に誰かを励ますという仕事も持っているんだ」

「さて勇者様、これは恐ろしく強大な魔王のみならず、禁制である酒にすら挑まれた猛々しい勇者様へ。私から贈る、僅かながらのエールでございます!」


罠かもしれない……いや、知ったことか。例えそうだとしても、俺が乗り越えてきた苦難に比べれば。

女の子一人の仕掛ける罠なんてたかがしれている。それに対して、魔王の情報は千金に値する。

これは、俺にとってノーリスクハイリターンも同様ではないか!


「頼む!俺は今度こそ魔王を……!」


「それじゃあ、肩につかまってくださいな」


彼女の肩をつかむ。それは、俺の物とは違い酷く柔らかく感じられた。

女の身に触れるのも初めてのことだった。力を籠めれば、肩を砕いてしまいそうだ。


「生きますよ勇者様」


「千鳥足テレポート!」


視界がぐるぐると回る。

まるで世界が混沌に包まれたかのようだった。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
296Res/317.15 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice