154: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/04/07(日) 14:12:42.69 ID:NdD66LHM0
「魔王が……いえ、魔物がそんなに憎いのね?」
155: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/04/07(日) 14:13:10.40 ID:NdD66LHM0
「それに関しては、何の説明もなく連れて来る遊び人が悪いじゃないか」
「突然、目の前に魔王によく似た男がいたんだぞ。俺が何年、魔王を追い続けてるか知っているのだろう?」
156: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/04/07(日) 14:13:38.03 ID:NdD66LHM0
譲歩はしている。
かつての勇者なら、理由がなければ出会った魔族に手心を加えるなんてなかった。
157: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/04/07(日) 14:14:08.91 ID:NdD66LHM0
ほんのジャブ程度の質問のつもりだった。俺の努力を顧みない彼女に対してのほんの意趣返しだったのだ。
本当のところは、彼女が魔王を追っている理由などどうでもいい。
158: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/04/07(日) 14:14:37.59 ID:NdD66LHM0
「君の名は」
159: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/04/07(日) 14:15:05.11 ID:NdD66LHM0
「千鳥足テレポートも覚えた。もう二人で飛ぶ必要はない」
160: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/04/07(日) 14:15:32.55 ID:NdD66LHM0
彼女の怒りが頂上へと達するその瞬間、まるで「私のことを忘れていませんか」と言わんばかりにマスターがグラスを二つ差し出してきた。
161: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/04/07(日) 14:16:00.04 ID:NdD66LHM0
カクテルが如何ほどするのかは知らないが、これだけあれば二人分の酒代は十分に賄えるだろう。
俺は、黙ってカウンターに銀貨を1枚おいた。
162:今日はここまでです ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/04/07(日) 14:16:27.12 ID:NdD66LHM0
――――――
「おや、兄ちゃん、どっから現れた!?」
163:名無しNIPPER[sage]
2019/04/08(月) 00:27:12.88 ID:h3mGJ8iDO
乙
164:名無しNIPPER[sage]
2019/04/08(月) 01:28:40.70 ID:CAzlXe61o
痴話喧嘩だもんな
おつおつ
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