127:名無しNIPPER[saga]
2019/09/18(水) 23:15:37.31 ID:D/5KSD4a0
マミがそう言うとさやかは言いかけた言葉を飲み込んで、バツが悪そうに一歩下がった。
マミは服やスカートについた土をはらうと改めて後輩二人の方へ向き直った。
128:名無しNIPPER[saga]
2019/09/18(水) 23:16:30.10 ID:D/5KSD4a0
「魔法少女体験ねえ。まさか大真面目にそんなファンシーな単語を言われるとはなあ。こりゃマジっぽいな」
と、それまで黙って聞いていた垣根という少年が呆れたように呟いた。
129:名無しNIPPER[saga]
2019/09/18(水) 23:17:15.93 ID:D/5KSD4a0
「ふーん……、まあ呼び名はどうでもいいんだが、これじゃダメだな」
「と、言いますと?」
130:名無しNIPPER[saga]
2019/09/18(水) 23:18:01.33 ID:D/5KSD4a0
「『でも』って……」
偉そうな態度と失礼な言い方にムッとしたが、助けてもらった身なので文句は喉元で飲み込んだ。
131:名無しNIPPER[saga]
2019/09/18(水) 23:18:40.06 ID:D/5KSD4a0
魔女を倒した白い翼。
その正体は一体何なのか。
132:名無しNIPPER[saga]
2019/09/18(水) 23:19:31.42 ID:D/5KSD4a0
「まさかとは思うけど、キミがその犯人って訳じゃないよね?」
「何言ってんのさ、マミさんがそんなことするはずないじゃん!」
133:名無しNIPPER[saga]
2019/09/18(水) 23:20:23.73 ID:D/5KSD4a0
誉望が感心したように声を上げる。
「病院には心身ともに具合が良くない人が集まりやすい。魔女にとっちゃ格好の漁場ってことか」
134:名無しNIPPER[saga]
2019/09/18(水) 23:21:26.55 ID:D/5KSD4a0
「この流れで言います? いいじゃないっスか皆のおかげってことで。何かすげえ疎外感」
「でも……! その人だって暁美さんを助けてここまで連れてきてくれたんだし、何もしてないってのはいくらなんでも……」
135:名無しNIPPER[saga]
2019/09/18(水) 23:22:33.40 ID:D/5KSD4a0
垣根が何を言いたいのか、マミはいまいち要領が掴めない。
一方の垣根は、何かに納得した様子でニヤニヤしながらそうかそうかと呟いている。
136:名無しNIPPER[saga]
2019/09/18(水) 23:23:30.29 ID:D/5KSD4a0
「助けを求めたところで、こんな場所じゃ誰も気づきやしない。不測の事態になったら、そこの後輩たちもただじゃ済まねえだろ。もう少し備えがあったほうがいいんじゃねえか?」
「それはそうですけど……。今この街には魔法少女自体が少ないので、自分で何とかするしか」
137:名無しNIPPER[sage]
2019/09/20(金) 13:27:39.49 ID:YC+1MLBd0
垣根「娘を返してほしかったら俺達に協力しろ、OK?」
まどか「OK!」ズドン
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