134:名無しNIPPER[saga]
2019/09/18(水) 23:21:26.55 ID:D/5KSD4a0
「この流れで言います? いいじゃないっスか皆のおかげってことで。何かすげえ疎外感」
「でも……! その人だって暁美さんを助けてここまで連れてきてくれたんだし、何もしてないってのはいくらなんでも……」
多少あたふたしながらも、まどかがすかさずフォローしようとする。
が、状況が状況だけに上手く言葉が出てこないようだ。
誉望はそんな彼女の肩を軽く叩いて、首をゆっくりと横に振った。
「……なんか、久しぶりに純粋な優しさに触れた気がするっス」
「情にほだされてんなよ気持ち悪りィ。まあ周りがクソみたいな奴ばっかだと感情とか約束とか馬鹿らしく思えてくるからな」
「普段どれだけ修羅な環境にいたらそんなセリフが出てくるのさ……」
「オマエにゃ想像もできないようなパラダイスだよ短髪。最初はぬるま湯でも徐々に温度を上げていきゃ熱湯になってても気づかないもんさ」
「はあ……、そうっスか。あと短髪じゃなくて美樹さやか」
少し苛立った様子でさやかが名乗ったが、垣根はあー悪りい悪りいと相変わらず軽薄な笑みを浮かべている。
「話が逸れたが、とりあえずこの魔女ってのが一連の騒動の原因ってことでいいんだな?」
その通りですとマミは即答する。
「で、オマエたち魔法少女は街を守るため常日頃から魔女を狩ってると」
「? ……そう、ですけど」
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