三船美優「天道虫 is ……」
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62:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 17:52:35.24 ID:A6rjc17z0
「美優さん……」

 彼女を救おうなどという、おこがましい考えなんてありません。
 私は、彼女を理解し、見出した魅力を一人でも多くの人に知らしめたい。

以下略 AAS



63:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 17:54:15.77 ID:A6rjc17z0
「あっ」


 帰り道、事務所が見えてきた所で、ふとほたるちゃんが立ち止まりました。

以下略 AAS



64:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 17:56:29.98 ID:A6rjc17z0
 目当てのアイスが、売り切れているかも知れない。
 買ったアイスに、ゴミが入っているかも知れない。
 コンビニ強盗に遭遇するかも知れない。

 ――やはり、色々な可能性を言い出したらキリがありません。
以下略 AAS



65:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 17:58:01.88 ID:A6rjc17z0
 ――――。


 少し、時間を置いて、私は開けかけた玄関扉の間をすり抜け、閉めました。
「ただいま帰りました」
以下略 AAS



66:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 18:00:20.75 ID:A6rjc17z0
「あぁ、違ったか。いやいやこちらこそ。
 へぇー超買い込んだねぇ、楽しかった? いいなー」

 プロデューサーさんは、先ほどの切迫した声が嘘のように、私に気さくに話しかけてくれました。

以下略 AAS



67:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 18:03:23.69 ID:A6rjc17z0
 ――少し、穏やかな顔に戻して、どこかプロデューサーさんは他人事のように話しました。

「先方とは、9月末の契約に向けて、話を進めているところだね」

 私と、目を合わせようとしません。
以下略 AAS



68:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 18:05:04.92 ID:A6rjc17z0
「残念だけど、それは難しい」

 毅然とした冷たい彼の言い方に、思わず私の体が強張ります。

「俺達が思っていた以上に、どうやらほたるちゃんの噂は有名らしくてね。
以下略 AAS



69:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 18:09:00.47 ID:A6rjc17z0
「さっき、難しいって……?」
「難しいとできないは違うんだよ、美優さん」

 先ほどとは違い、どこか得意げにプロデューサーさんは鼻を鳴らします。

以下略 AAS



70:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 18:11:50.98 ID:A6rjc17z0
「す、すみませんでした……」
 ほたるちゃんが頭を下げると、事務員さんは呆れながら手を振りました。
「悪いのは強盗だ、キミとは何も関係が無い。
 たとえキミの不幸が遠因だとしても、キミが謝る話ではないだろう」

以下略 AAS



71:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 18:17:01.51 ID:A6rjc17z0
「今度、346プロが主催するでっかいライブイベントがあるの、知ってる?」

「サマーフェスか」
「そう、さすがネーサン、古巣だけあってよくご存知」

以下略 AAS



72:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 18:20:21.61 ID:A6rjc17z0
「そ、そんな事、できるんですか?」
 だって、346プロのイベントに、無関係の私達が出るだなんて――。

「そこでネーサンの力が必要になるんだ。ネーサン、誰か頼れそうなツテとかない?」
「私とて、魔法使いではない。出来ることと出来ないことがある」
以下略 AAS



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