64:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 17:56:29.98 ID:A6rjc17z0
目当てのアイスが、売り切れているかも知れない。
買ったアイスに、ゴミが入っているかも知れない。
コンビニ強盗に遭遇するかも知れない。
――やはり、色々な可能性を言い出したらキリがありません。
一部の常識外れなケースを除き、そう大した事態にはならないだろうと思い、私は彼女の言葉に甘える事にしました。
「ただいま帰りま……」
事務所に戻り、扉を開け――かけた所で、私はその手を止めました。
「そこを何とか、もう一度お考え直していただけないでしょうか。
私共と致しましても、これが……!」
奥の方から、声が聞こえて来ます。
普段はとても明るい調子だけれど、電話でお仕事の話をする時は、すごく丁寧な口調。
しかし、いつもとは違う、とても切迫した様子の――プロデューサーさんの声です。
「いえ、それは誤解です。ご迷惑はおかけしません、どうか、どうかその日のイベントに……!?
ちょっ、あの……!!」
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