67:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 18:03:23.69 ID:A6rjc17z0
――少し、穏やかな顔に戻して、どこかプロデューサーさんは他人事のように話しました。
「先方とは、9月末の契約に向けて、話を進めているところだね」
私と、目を合わせようとしません。
動揺した姿を見せまいと、平静を装っているのは明らかです。
「驚いたよ。いつか言わないと、とは思っていたんだけど……隠していてごめんね」
「それは、構いません」
私は一歩、彼の方に進んで続けました。
「私が何とかしたいのは、ほたるちゃんが……今回の倒産を、ほたるちゃんのせいだと、思わせたくないんです」
再び驚いた顔をして、プロデューサーさんが向き直り、私を見つめます。
「そのためにも、知らしめたいんです。ほたるちゃんが、どれだけ素晴らしいアイドルなのかを、多くの人に。
だから、ライブを……無茶なお願いなのは分かっています。でも……!」
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