66:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 18:00:20.75 ID:A6rjc17z0
「あぁ、違ったか。いやいやこちらこそ。
へぇー超買い込んだねぇ、楽しかった? いいなー」
プロデューサーさんは、先ほどの切迫した声が嘘のように、私に気さくに話しかけてくれました。
決して私達に見せない一面を、彼は隠し持っている。
そんな彼を見て――私は、とある思いが生まれました。
「プロデューサーさん」
「ん、何?」
「何か、ほたるちゃんにお仕事をさせたいんです。イベントとか……できれば、ライブを」
プロデューサーさんは眉を上げ、小首を傾げてみせました。
無礼を承知で、私は続けます。
「この事務所が、無くなる前に」
私がそう言った瞬間、プロデューサーさんの顔に緊張が走るのが見て取れました。
「教えてください。
私達が、この事務所のアイドルでいられるのは……あと、どれくらいですか?」
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