71:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 18:17:01.51 ID:A6rjc17z0
「今度、346プロが主催するでっかいライブイベントがあるの、知ってる?」
「サマーフェスか」
「そう、さすがネーサン、古巣だけあってよくご存知」
プロデューサーさんが、ニカッと事務員さんに笑顔を返しました。
って――えっ?
「古巣、ですか?」
「え、知らなかったっけ? ネーサン、前は346プロにいたんだって」
そ、そうだったんですか――ほたるちゃんと一緒に、変なため息が出てしまいました。
「346プロでも、事務員さんだったんですか?」
「あれ、プロデューサーやってたんじゃないっけ? ネーサン」
「しがない事務員だよ」
事務員さんは、自分の分のコーヒーを淹れ、席に着きました。
「うっそだぁ、バリバリの敏腕Pでしょ絶対。こんな偉そうな態度の事務員さんいる?」
「どの会社でも、サイフを預かる部署は偉いもんさ」
「そりゃ確かに。あ、話逸れた、それでね」
オホンと咳払いをして、プロデューサーさんは本題に戻りました。
「そのフェスに、特別枠で参加させてもらえないか、先方と交渉してみようと思う。
ウチの会社を346プロに買収してもらう、そのついでにな」
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