三船美優「天道虫 is ……」
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12:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 15:07:34.28 ID:A6rjc17z0
「あっ、お疲れ様です美優さんっ! もう足の具合は良いんですか?」

 元気で溌剌とした、いつものトレーナーさんが、スタジオに入るなり声を掛けてくださいました。

「あ、いえ……今日は、私ではなくて……」
以下略 AAS



13:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 15:10:02.70 ID:A6rjc17z0
「はぁ、はぁ……」

「初めてですし、無理しないで大丈夫ですよ。水分補給しましょう、はいっ!」
「す、すみま……はぁ、す、すみません……」

以下略 AAS



14:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 15:11:55.48 ID:A6rjc17z0
 腰に手を当てて、うーん、と何か思案した後、トレーナーさんはポンッと手を叩きました。

「白菊さん、ちょっと体が硬いかも知れませんね。
 お家でもできる柔軟体操、一緒にやってみましょうかっ。いきなりステップばかりだと疲れちゃいますし」

以下略 AAS



15:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 15:17:23.45 ID:A6rjc17z0
 誰が叫んだのか、一瞬分かりませんでした。

 それに意を介する暇もありませんでした。


以下略 AAS



16:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 15:19:08.06 ID:A6rjc17z0
 帰り道、駅までの道を二人並んで歩きます。

 最初、やはり彼女は遠慮していたのですが、私の困ったような顔を見て、従ってくれました。

 要らない気を、遣わせてしまったようです。
以下略 AAS



17:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 15:21:01.68 ID:A6rjc17z0
「させてもらえなかったんです……レッスン」


 三人組の若者が、向かいから集団で歩いてきます。

以下略 AAS



18:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 15:23:26.20 ID:A6rjc17z0
 ――――――。

 ――――。


以下略 AAS



19:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 15:27:17.93 ID:A6rjc17z0
 初めてこの夢を見たのは、部活動をしていた、中学生くらいの頃。

 あまりに怖くて、泣きながら夢の中で死にもの狂いで走り、汗びっしょりで飛び起きたのを覚えています。


以下略 AAS



20:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 15:31:44.68 ID:A6rjc17z0
「かしこまりました。取り急ぎ、PDFか何かでピロッと送っていただけましたら、後は私の方で段取り致しますので。
 ……えぇ、そうですね、原本は後で……いえ、こちらこそ恐れ入ります。よろしくお願いします、失礼致します」

 受話器を置き、プロデューサーさんが隣に座る事務員さんに、雑談の続きをします。

以下略 AAS



21:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 15:35:23.27 ID:A6rjc17z0
「あっ……あ、ありがとうございます、すみません、三船さん」
 彼女は、驚いた様子で私の顔を見て、ペコペコと頭を下げます。

 私も手を振り、彼女の隣に腰掛けてみました。

以下略 AAS



22:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 15:37:51.29 ID:A6rjc17z0
 二人でほとんど同時に声を上げ、顔を向けると、事務員さんが手際よくお盆にお菓子を乗せていました。

「キミは私達の仲間であり、運命共同体だ。仲間のお菓子くらい満足に食べられないでどうする」
「ネーサン、俺にも一個ちょうだい」

以下略 AAS



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