15:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 15:17:23.45 ID:A6rjc17z0
誰が叫んだのか、一瞬分かりませんでした。
それに意を介する暇もありませんでした。
「へぶっ!?」
突然、トレーナーさんが手をかけた手すりがバキッと外れ、彼女はその場に倒れ込んでしまいました。
「!! す、すみません大丈夫ですか!? すみませんっ!!」
血相を変えて、白菊さんがトレーナーさんの元へ駆け寄り、私もそれに続きます。
「あいたた……いやぁビックリしました。が! ヘッチャラです、アタシ石頭なんでっ!」
幸い、頭をちょっと打った程度で、目立った怪我は見受けられませんでした。
アハハ、と照れくさそうに笑い、トレーナーさんは手を振って応えます。
その一方で――。
「すみません……すみません……!!」
明らかに過剰と思えるほどに頭を下げる白菊さんが、私の印象に強く残りました。
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