16:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 15:19:08.06 ID:A6rjc17z0
帰り道、駅までの道を二人並んで歩きます。
最初、やはり彼女は遠慮していたのですが、私の困ったような顔を見て、従ってくれました。
要らない気を、遣わせてしまったようです。
ただ――私も、おそらく彼女も、あまり自分から話す方ではないので、沈黙が続きます。
わ、私が誘ったのだから――私が、何か話さないと――。
「あ、あの……」
意を決して、少し上ずった声で話しかけると、彼女は顔をこちらに向けました。
「お疲れ様でした……レッスン、大変でしたよね」
――――えぇと、あの――。
「前の事務所では」
「えっ?」
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