12:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 15:07:34.28 ID:A6rjc17z0
「あっ、お疲れ様です美優さんっ! もう足の具合は良いんですか?」
元気で溌剌とした、いつものトレーナーさんが、スタジオに入るなり声を掛けてくださいました。
「あ、いえ……今日は、私ではなくて……」
慌てて手を振り、私は彼女を――白菊さんを、紹介しました。
私の体の影から、彼女は恐縮そうに顔を覗かせ、トレーナーさんの顔色をうかがっています。
「あぁ……へぇ〜、新しい子が入ったんですねっ!
よーし、それじゃあ今日は簡単なメニューにしときましょうか?」
「あ、は、はいっ」
提案をするだけの知識も経験も無いので、私はただトレーナーさんに従うだけです。
運動着に着替え、まずは準備体操から、彼女のレッスンが始まりました。
私は、どうして良いか分からず、ただスタジオの端っこでポツンと立っています。
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