23:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 15:40:19.73 ID:A6rjc17z0
「……すごく、しっかりした事務員さんなんですね。プロデューサーみたい」
「私も最初、そう思いました」
そう言って、二人で忍ぶように笑い合います。
24:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 15:45:56.07 ID:A6rjc17z0
「えっ? え、えぇ……まずは、レッスンかなぁと…」
どう返答して良いか分からず、私はプロデューサーさんの方に目をやります。
「こんにちはー、ヤクルトでーす」
25:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 15:49:28.65 ID:A6rjc17z0
「あの……トレーナーさんにも、ご了解をいただいていますので、心配はいりませんよ」
「そ、そうですか……?」
むしろ、「白菊さんはすっごく育て甲斐がありますっ!」と、トレーナーさんは鼻息を荒くしていました。
26:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 15:52:18.27 ID:A6rjc17z0
ここ最近は、外にご出張されてばかり――プロデューサーさん、本当に忙しそう。
「……あら」
27:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 15:55:39.28 ID:A6rjc17z0
「お待ちしてましたよ! お疲れ様ですっ!」
「お、お疲れ様です……?」
次の日、レッスンスタジオに着くと、トレーナーさんが臨戦態勢と言った様子で、私と白菊さんを迎えました。
28:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 15:56:55.47 ID:A6rjc17z0
ほ、本当に――?
やがて、レッスンが始まると、それは襲ってきました。
トレーナーさんに――。
29:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 15:59:29.61 ID:A6rjc17z0
「…………」
帰り道、やはり白菊さんは、自責の念に囚われてしまっているようでした。
30:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 16:04:10.18 ID:A6rjc17z0
事務所に戻ると、事務員さん一人だけでした。
彼女が受話器を置いた所で、ちょうど私と目が合ったので、クールな笑みを返してくれます。
「どうだった?」
31:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 16:08:26.70 ID:A6rjc17z0
「そうだね」
事務員さんは、淡泊に答えます。
「……そうですか」
32:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 16:09:55.96 ID:A6rjc17z0
「……えっ」
自分の席に戻り、事務員さんは続けます。
「専ら、バスと徒歩らしい。
33:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 16:12:38.92 ID:A6rjc17z0
私には、ちっとも分かりませんでした。
いや――。
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