29:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 15:59:29.61 ID:A6rjc17z0
「…………」
帰り道、やはり白菊さんは、自責の念に囚われてしまっているようでした。
「あ、あの……トレーナーさん、さっきご連絡があって、擦り傷だから大丈夫です、と……」
私なりに励まそうとしても、彼女は頭を垂れるばかりです。
まさか本当に、彼女の周囲にのみつきまとう不幸というものが、あり得るのでしょうか?
ただ一つ言える事は、白菊さんは――。
自身の不幸が周りの人達に危害を及ぼす事を、とても恐れています。
「じゃあ、ここで……すみません……」
その日も、彼女と駅まで一緒に帰る事は、ありませんでした。
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