21:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 15:35:23.27 ID:A6rjc17z0
「あっ……あ、ありがとうございます、すみません、三船さん」
彼女は、驚いた様子で私の顔を見て、ペコペコと頭を下げます。
私も手を振り、彼女の隣に腰掛けてみました。
「プロデューサーさん、ああいう、何と言いますか……ヘンな擬音を使うの、好きですよね」
そう言って、私は彼女にコッソリ、誘い笑いをしてみます。
白菊さんは、キョトンとした様子で、プロデューサーさんを見て、それから私を見ました。
「ほら……ピロッと、とか、ドバッと、とか」
「あ、あぁ……ふふ、そうですね」
ようやく、彼女が少しだけ笑ってくれて、私も安堵します。
「何か、お菓子とか、食べますか?
この間、社長が信州に行かれた際の、お土産のクッキーが……」
私が手近の棚に手を伸ばそうとすると、彼女は短く声を上げました。
「あ、あの……本当に、お気遣いはしないで大丈夫…」
「お気遣いなものか」
「えっ?」
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