20:名無しNIPPER
2018/04/24(火) 21:17:48.06 ID:25rQ95o00
それはウィンター・F・ドライバーズでのラジオ収録の時だ。
21:名無しNIPPER
2018/04/24(火) 21:19:09.29 ID:25rQ95o00
彼は子供のような無邪気な笑みを浮かべて、片手をあげた。
22:名無しNIPPER
2018/04/24(火) 21:20:23.44 ID:25rQ95o00
「みんなには心配かけたな。来週には現場に戻ってくるから」
「ホント心配したんだからね」
23:名無しNIPPER
2018/04/24(火) 21:21:40.43 ID:25rQ95o00
その名前が出て、私は少し驚いた。
でも、予想もしていたから、静かに笑みを返した。
24:名無しNIPPER
2018/04/24(火) 21:23:45.48 ID:25rQ95o00
「……どういうことだ?」
25:名無しNIPPER
2018/04/24(火) 21:25:15.56 ID:25rQ95o00
「あいつのせいじゃないんだ。それをちゃんと言えば」
「分かってます。でも、ほたるちゃんの心の問題です。プロデューサーがいくら言っても、自分のせいだって責めたから、引きこもりがちになったんだと思います。それどころか……」
26:名無しNIPPER
2018/04/24(火) 21:26:25.50 ID:25rQ95o00
「茄子……だけど」
「いいんですよ。私も、ほたるちゃんと一緒にいたいんですから」
27:名無しNIPPER
2018/04/24(火) 21:27:45.69 ID:25rQ95o00
くじ引きが当たった時、普通はどう思うのだろう。
運がよかったと思うのか、偶然だと思うのか。
28:名無しNIPPER
2018/04/24(火) 21:29:03.70 ID:25rQ95o00
食器を白いフキンで拭いながら、私はほたるちゃんが膝の上に広げていた新聞を覗き込む。
29:名無しNIPPER
2018/04/24(火) 21:30:42.49 ID:25rQ95o00
「えっ?」
30:名無しNIPPER
2018/04/24(火) 21:32:02.12 ID:25rQ95o00
「そうですけど……その。甘えてばかりも良くないから」
やはりそうか。ちひろさんが心配していたのは、私に対する負担よりも、ほたるちゃんが私に依存し過ぎることだ。
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