24:名無しNIPPER
2018/04/24(火) 21:23:45.48 ID:25rQ95o00
「……どういうことだ?」
「さっき、プロデューサーさん言ってましたよね、仕事やレッスンを休みがちになったって。
休みがちなんてものではなかったんですよ? 仕事もレッスンも全部キャンセルしてたんです」
「全部って、そんな……」
プロデューサーは絶句した。どうやら、ちひろさんは事態をマイルドに伝えたらしい。
好都合だ。
「学校だってずっと休んでるんですよ」
それは今だってそうだ。私と離れたくないから。
学校に行って、誰かに迷惑をかけるのが嫌だから。
「ずっと、寮に引きこもってたんです。今、私と暮らしているのは知っていますよね。寮には私が呼びにいったんですけど、その時のほたるちゃん……どんな状況だったと思いますか」
「それは……」
「部屋の端に小さく丸まってたんですよ。私が行ったのは夜だったのに、電気もつけないで。ご飯もちゃんと食べてなかったみたいです。私が電気をつけると、怯えた様子で。何とか説得できましたけど。そこまで落ち込んでいた理由は、まあなんというか」
「俺の、怪我だよな」
苦虫をつぶしたように、プロデューサーは言った。
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