25:名無しNIPPER
2018/04/24(火) 21:25:15.56 ID:25rQ95o00
「あいつのせいじゃないんだ。それをちゃんと言えば」
「分かってます。でも、ほたるちゃんの心の問題です。プロデューサーがいくら言っても、自分のせいだって責めたから、引きこもりがちになったんだと思います。それどころか……」
私は言葉を濁した。プロデューサーはジッと私を見てくる。
「それどころか、なんだよ」
「……プロデューサーが言えばいうほど、自分のせいだと責めてしまう可能性もあるじゃないですか」
「なっ……」
プロデューサーは明らかにショックを受けていた。私はつとめて慌てた風に言った。
「絶対とは言えませんよ。ただ、ほたるちゃんは良い子じゃないですか。良い子だからこそ、全部自分で抱え込んでしまうものでは?」
「それを支えてやるのがプロデューサーだ」
彼は強く言い切った。なにも間違っていない。
「でも、今は貴方がその役目をしない方がいいのではないですか? 因果関係はどうあれ、ほたるちゃんが落ち込んだ原因が、傍にいるというのは……返って無理をして悪化してしまうかも」
「でも、じゃあどうすれば」
「だから、私がしばらくは傍にいてあげます」
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