P「まゆ、お前は俺のために死ねるか?」
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12: ◆66FsS2TZ4lNJ[saga]
2018/04/09(月) 10:38:56.86 ID:amKha4Y/0
 半ば追いやるようにして部屋を出て貰う。どうしても一人になりたかった。でなければ千川に当たっていたかもしれない。まゆの世話をして貰って、叱って頂いたばかりなのに。

 まゆの絶叫で忘れていた怒りがふつふつと思い出されてきた。それと同時に自分への怒りも湧いてきた。プロデューサーならあそこは怒るかもしれないが、怒ってはいけない場面だったと。それでも……。

P「ガラスの靴なんかって」
以下略 AAS



13: ◆66FsS2TZ4lNJ[saga]
2018/04/09(月) 10:39:41.10 ID:amKha4Y/0
〜〜

P「……なんて?」

 丸1日休んだ後だった。若干腫れの残る瞼を見れば、泣きはらしただろう類推はできるが、何をもってその結論に至ったのか、皆目見当もつかない。
以下略 AAS



14: ◆66FsS2TZ4lNJ[saga]
2018/04/09(月) 10:40:08.99 ID:amKha4Y/0
ちひろ「和解、できたようですね」

P「わっ!? 千川っ!」

ちひろ「ごめんなさい。でもまゆちゃんに許可は貰いましたから」
以下略 AAS



15: ◆66FsS2TZ4lNJ[saga]
2018/04/09(月) 10:40:35.15 ID:amKha4Y/0
〜〜

 それから事はとんとん拍子に進んだ。あの夜を思い出し、俺はときたまぎくしゃくしていたが、まゆは全然気にしていないようで、俺も次第に意識しなくなっていった。

 セルフプロデュースに関しても、最初は殆ど俺が裁いていた。だが、業務内容を覚えだしてからは少しずつ方向をシフトしていった。
以下略 AAS



16: ◆66FsS2TZ4lNJ[saga]
2018/04/09(月) 10:41:01.84 ID:amKha4Y/0
 しかし、その予想を外れ、まゆは16位で第三回総選挙を終えた。6位と比べれば無論物足りないが、それでも初の試みでは素晴らしい結果だと言えよう。

 第四回では29位。下がってきた。でもまゆは満足していた。なぜなら彼女の戦略ははまっていたからだ。

 彼女がプロデュースに携わるようになってからは、女性ファンを増やすことに注力していた。元々俺の策では男性ファンが殆どであった。それこそが、まゆに女心を理解していないと言わしめたのであろうが、ともかくまゆは女性ファンの扱いに長けていた。
以下略 AAS



17: ◆66FsS2TZ4lNJ[saga]
2018/04/09(月) 10:41:29.01 ID:amKha4Y/0


「第6位 佐久間まゆさん」


以下略 AAS



18: ◆66FsS2TZ4lNJ[saga]
2018/04/09(月) 10:41:55.34 ID:amKha4Y/0
まゆ「すみませんでした。ちょっと、感極まってしまって。もう大丈夫です」

 どよついていた開場は一気に静かになった。それは、今のまゆがすごいから。上手く伝えられないが、すごい。

まゆ「以前6位という順位を頂いた時は、17の時でしたね。あれからもう4年と思うと、時の移ろいは早いものです」
以下略 AAS



19: ◆66FsS2TZ4lNJ[saga]
2018/04/09(月) 10:42:21.06 ID:amKha4Y/0
〜〜

P「お疲れ様。引退の相談俺にはなしか」

まゆ「Pさん。すみません。ちひろさんにはもう言っていたんですけれど」
以下略 AAS



20: ◆66FsS2TZ4lNJ[saga]
2018/04/09(月) 10:42:47.15 ID:amKha4Y/0
〜〜

「プロデューサー、仕事行ってくるね」

「あ、一人だけ気むずかしい方がいるから、それだけ気をつけて」
以下略 AAS



21: ◆66FsS2TZ4lNJ[saga]
2018/04/09(月) 10:43:13.75 ID:amKha4Y/0
まゆ「わかりましたか?」

 不意に近づけられた顔にドキリとする。楽しそうに笑うまゆ。当時の幼さはなりを潜め、大人びた妖艶さを醸し出す。

P「もしかして……」
以下略 AAS



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