93: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/04/22(日) 10:46:47.64 ID:AjSdyyFV0
――――――
行政官「それでは、審査を始めましょうか」
94: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/04/22(日) 10:47:14.40 ID:AjSdyyFV0
大司教「しかしな行政官よ。儂は、あれから考えたのじゃが」
大司教「儂らの仕事への取り組む姿勢は、このままで正しいのじゃろうか」
95: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/04/22(日) 10:47:40.94 ID:AjSdyyFV0
大司教「当時は見えておったわ!」
行政官「ちょっと剣聖殿、黙っててもらえます?」
96: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/04/22(日) 10:48:08.49 ID:AjSdyyFV0
剣聖「動機の弱い奴は、早めに振り落とした方がよいのだ」
行政官「しかし、それでは冒険者による魔王討伐が……」
97: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/04/22(日) 10:48:35.98 ID:AjSdyyFV0
大司教「まあ、それもある」
剣聖「……俺も、それが言いたかったのだ」
98: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/04/22(日) 10:49:04.41 ID:AjSdyyFV0
行政官「やる気のない方を、勇者に認定したところで何になるというのです」
大司教「一概に、そうとは言えんかもしれんぞ」
99: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/04/22(日) 10:49:31.71 ID:AjSdyyFV0
大司教「考えられなくはないが、違うと儂は思っておる」
大司教「あやつの言動は、許しを乞いに来た者の物とは違っておった。むしろ、罰を受けに来た感じじゃの」
100: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/04/22(日) 10:49:58.65 ID:AjSdyyFV0
大司教「そうじゃよ」
剣聖「おいおい」
101: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/04/22(日) 10:50:25.83 ID:AjSdyyFV0
剣聖「今日の面接。お前はどこかおかしかった。面接の相手に意地の悪いことを言ったり、説教をかましてみたり」
剣聖「何か思うところがあったんだろう?」
102: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/04/22(日) 10:50:53.39 ID:AjSdyyFV0
行政官「はぁ……まぁ……そうかもしれませんね……」
大司教「歯切れの悪い奴じゃのう。しかし、剣聖。よく気づいたな」
103: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/04/22(日) 10:51:21.70 ID:AjSdyyFV0
剣聖「いいぞ」
行政官「……認定された勇者が、逃げ出そうが知ったことか。私たちの仕事は『勇者』を決めるところまでで、その後は知らん」
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